今日(2021/9/3)の東京の朝は微妙に寒かった。俺は羽織れる毛布を被って寝ていましたがパンイチでした。

起きて「少し寒い」と思ったときに季節の変わり目を感じ、嬉しすぎて肋骨がガタガタガタガタって収縮するように震えた。心の底から幸せな気持ちが湧いてきて、毛布に絡みつきながら布団の上でハァハァしつつ転げまわってた。

それくらい季節の変わり目が好きです。

許されるんなら通勤中とか「いっづぅおうわああああああ」って叫びながら走り回りたい。歩道に身を投げ出して、もんどりうって、泣きながら暴れたい。地面の温度を頬で感じながらヘラヘラ笑いたい。そうすれば全身で季節の変わり目を感じられるような気がするから。

◆冬から春

やばい。寒い涼しさがファーと来て春を感じたらゾクゾクゾクゾクゾクってなってやばい。「うっっっぎっっっ」とか声出しながら腕とか「ゆん!」って感じにしてバキバキにストレッチしてしまう。抱き枕に密着してビクンビクンしてしまう。

窓を全部開けて空気を目いっぱい吸い込んだら「あーーーー!ヤッホァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」って叫びたい。草の匂いしてくるのもやばい。新しい何かが始まる感じにめっちゃ適してる環境しててすごい。

◆春から夏

やばい。温度がじゅ…って感じになってきて腹の底がゴゴゴゴゴゴってしてくる。夏の暑いのの空気がしてきてクラクラするし、ガニ股で腕ぶんまわしながら跳ねまわったりキャパアとか言いながらその辺の壁に激突したくなる。

雨がザクザク降ってくると気持ちがとても最高に極まってくる。薄暗い部屋に敷いたゴザマットの上で草の匂い嗅ぎながら無になると涙が出てくる。季節が気持ち良すぎて幸せすぎてたまに涎が出てくる。

◆夏から秋

これ。

年に四度ある季節の変わり目の中でも、最高なのが夏⇒秋。秋という季節がもうずっと季節の変わり目みたいなもんで涎が止まらなくなる。ずっとウキウキして幸せ。そして夏から秋になる流れを作った奴は神だと思う。神か。

キャンプとか、やばあああああい。木でも炭でもいいけどほの寒い暗い場所で虫が鳴いてて燃やすのやばあああああい。ビールの空き缶に牛乳入れて湯煎するのびゃばい。脳からイケナイ汁がダクダク溢れてきてションベン漏らしそうになる。寒くてとかじゃなくて、季節の変わり目が気持ち良すぎてションベン漏らしそうになる。溶けて死にたくなる。

◆秋から冬

んー。東京の冬って全然面白くねぇんだよな…

実家(青森市)は爆裂に雪が降るんで最高祭りではあるし、秋から冬のワクワクがちょっと湿り気あっていいんだよね。とはいえ、ほかの季節の変わり目と比べると弱いのはイナメノン。

季節の変わり目っていうか、雪の降り始めはとても良い。雪が積もりきってからも素晴らしい。完全にあったかい恰好しつつ夜歩きしながら雪がボタボタ降ってるなかでオレンジ色の高い街灯を茫然自失したように眺めてると、最高すぎてキレそうになる。ンジュアアアアア!!!!とか叫びながら雪にマフーーーン!!って突っ込みたくなる。

帰りつく 身をよす軒や 雪明り

飯田蛇笏

うむ。とてもわかる。

あと、平日のモヤヒルズ(スキー場)のナイターで周りに誰もいない中、青森市の夜景を眼下に望みつつスキーでバーーーッって降りるのも、腰が砕けるほど気持ちいい。感動して涙目になる。ゴーグルしてるから少し危ないってくらい涙目になる。滑り終えたらわざとコケて地面にぶっ倒れて、無音、自分の呼吸と心臓のドキドキと遠くの有線放送しか聞こえない。雪がしんしんと降っていて、何かに感謝したい気持ちで胸がいっぱいになる。そうしてると後ろからゴミ共が追い付いてきてグアーッって絡んできて現実に戻る感じも凄くイイ。

雪積が少ない土地の人にも一度は体験してみてほしい。雪が積もっていると、世界は真の静寂になりえる。積もってる雪が音を吸収するんすね。その無音の世界から発生する気持ちの汁がすごい。無音の中で雪にぶっ倒れながら降る雪を見るのがやばい。何も悲しくないのに声を上げて泣きたくなる。

…いつの間にか季節の変わり目の話じゃなくなってる。

◆結

季節の変わり目が好きってことです。あまり人に話しても同意してもらえないけども。