ターニングポイントさん!?

Brave Browserのすゝめ

紹介記事書く書く詐欺状態を脱したいのだ。

前までに書いたものは以下。読む必要はそんなにない。

◆Braveとは

勇気。かたや勇気じゃないほうのBraveも存在しておって、それはWebブラウザです。

https://brave.com/ja/

WebブラウザっていうのはChromeとかSafariとかInternet Explorer(2022年6月に死亡)みてぇな、いまお前の使っているそれです。

Braveは、Chromeと同じくChromiumベースのブラウザである。ベースが同じであるから使い心地はChromeと似ているし、同じ拡張機能を利用できるよ。「chrome://setting」とかのURLも利く。

▼広告

なにゆえChromeやらFirefoxが存在しているのにBraveというブラウザが後追いで発生したのか。それは、作った人らが主にWeb広告の仕組みに異議を持っていたから。

Braveには基本機能として広告ブロッカーがついているので、広告を見なくて済む。つまり余計な通信をしない。画像っぽい広告のみならず、動画サイト、つまりYouTubeやらニコニコ動画やらTVerやらTwitchの広告も防げてしまう。

個人的には広告見ることって別に構わんのだけど、激烈に低品質な広告を見せられ続けたのが辛抱ならなくてノイローゼになって喉を掻きむしって死にかけた末にAdBlockerを導入していたし、Braveを知ってからはずっとBrave。

例えば俺は

  • YouTubeやニコニコのどう考えても音量バランスがおかしい広告
  • エロい感じの広告(エロい物事が大好きなので気が散る)
  • 「興味ないよ」ってユーザーがはじけない永遠に出てくる広告

を見たくなかった。だからBraveを使うようになった。一番キレたのが、広告関係なく奇抜な服を紹介しているサイトのリンク踏んだ後、広告が女性下着で溢れたやつ。ユーザーが表示拒否できる仕組みさえあれば文句なかったんだけど、あの広告はできなかったよね。

くたばりな!

▼Braveの広告

ネットサーフィン中、Braveが主体で配信する広告をそっと受け取ることができる。むろん広告を出さない設定にもできる。初期では表示されない設定にされていたような気がした。今はどうなってるか知らんが。

ほいでね?Braveで表示される広告を能動的に閲覧したとき、その収益って全部Braveを作ってるひとらに支払われると思うじゃないですか。

でも実際はそうじゃなくて、収益の70%が「BAT」という形式でなぜかユーザーに支払われるんです。その70%を自分の資産として(まずブラウザに統合されたウォレットに)引き出すことができる。すごい。

すごいんだけど引き出すことはあまり意図されていないはずで、彼らの希望としてはBATをチップとして送ってほしいんだろうと思う。Braveには企業や個人にチップを送る仕組みが組み込まれている。

つまり、「ページを開いてしまったから広告収入が発生する」みたいなトンチキな世界をやめて欲しかったんだな。「検索エンジンから一本釣りすれば勝ち」みたいなゲームを終わらせたかった。見せれば勝ちっていうのはわけわからん。おちんちんじゃないんですから。

記事の質、サイトの質、創造物の質に対して支援をしたい。そしてタチの悪いクソ広告を見続けたくない。

だから、だれを支援するのかはユーザーが選択できなければならなかった。ページビューをもとに自動で支援するような仕組みも組み込まれてはいるけども。

そして支援する必要もなくて、広告を見て得たBATの使い方はユーザーが決定できる。明け渡せる決定権はユーザーに明け渡している。

・Brave Creator

コンテンツ提供者はどうやってチップを受け取ればいいのか。

Brave Creatorという仕組みがありまして、それに例えば自分の有する

  • Twitterアカウント
  • Webサイト(ブログとか)
  • YouTubeチャンネル
  • Twitchチャンネル
  • GitHubアカウント

とか登録すればいい。さすればチップを受け取ることができるようになるんすね。BraveブラウザでTwitterやらGitHubを見ると、各投稿にBATのマークが埋め込まれていることに気づくかもしれない。

Webサイトでいえば、そのサイト表示時にBraveの広告を出すように設定することも可能っぽい。Braveが受け取る広告収益のうち更に70%だかを受け取ることができるんだとか。このサイトも広告ONにしてるんだけど自分では見たことない。その広告だって、ユーザーが見たくないと設定しておけば表示はされない。ユーザーの良識に委ねられている。

例えばWikipediaがクリエイター登録してるな。(なぜか俺のクレカからWeikipediaに寄付しようとすると失敗するんで)Brave経由でたまにチップを送ってる。

このブログは別に収益化しようだとか思っておらず、クソをぶちまけるためだけの場である。Braveの思想に合意したからそれを導入している。と思いながらCreatorsのダッシュボードを久々に見に行ったら9BATくらい溜まってた。800円程度か。サンキューな。チーズケーキを買って食べることにする。いやでもbitFlyerでしか受け取れないのがダルいな。BitPointで受け取ることできれば助かるんだが。

とにかく詳しくは以下を参照。

About Brave Rewards | Brave Browser

▼Braveが広告収益を掠め取っていくのが許せないんだが

ブラウザが無料で提供されている現状のほうがおかしい。Chromium部分はBraveも間借りしている状況だけど、それ以外の部分の開発はどこかの国のエンジニアが頑張っている。その頑張りには報酬があって当然です。何かを無料で使えるということは、総合的に見て誰かがどこかで損をしているということ。

それで言えば、Braveが広告をブロックしてしまうのは問題でもある。収益がないと存続できないWebページも無数に存在しているから。だからこそ広告には倫理観が求められる。無茶な広告を違法に得た個人情報から提供してしまうと反発され、アドブロッカーが台頭する。企業のためではなく、人間のための広告を提供できなければならない。そういう意味でBraveは業界に一石投じている。

話それたけど。

▼別ブラウザからの引っ越し

どのブラウザにもあるけど、ほかのブラウザから諸々をインポートできるので引っ越し自体は簡単。とりあえずインポートして暫く使って、いやだったらアンインストールすりゃいいんだよ。

俺は仕事でChromeを検証に使うこと多かったんで、ChromeからBraveに引っ越してからChromeをクリーンインストールしなおしたりしてた。

▼留意点

BraveがChromeに劣る点として「ページごと翻訳する機能」がある。そこだけBraveが負けてると思う。でも最近は個人的に英語読めてきてるし、わからん部分はDeepLの拡張機能使ってる。

あと、BraveではTwitterのタイムラインの動画が再生できないかも。俺は基本的にアプリでやってっから実害感じてないけど。サイトの表示が変だなとおもったら、シールドをオフにして更新すればいいよ。

FirefoxはChromiumベースじゃないから拡張機能ごと引っ越すことができない場合もあるだろう。でもChrome系のほうが拡張機能は充実してるよね。

▼カスタマイズ

導入したらまず、ツールバーのライオンマークをクリックしてシールドをONにすりゃいい。

ほいだら、以下のURLでRewardsやら広告やらの設定をすりゃよい。

brave://rewards/

◆Tor

Tor統合されている。「Alt + Shift + N」の入力で、Torを利用するプライベートウィンドウを開くことできちゃう。すぎょい。

わりと玄人向けの機能へのアクセスが楽であって、見る人が見れば楽しいと思うよ。

Torとは関係ないけどIPFSの対応も入っておる。が、まだそんな使うこともないだろうとは思ってる。いずれな。このブログでWordPressの利用を辞める時にIPFS対応とかしてみっかな。絶対にいらないけど。

◆さちえ

Braveはブラウザ以外にサーチエンジンも提供している。

https://search.brave.com/

今はベータ版だしあんまり使うメリットもないけど、気分変えたいときはいいかなと思ってる。リージョンを少ないステップで変更できるから英語記事を選択したいときは便利なのかもしれん。でもリージョンっていうか言語で検索してぇな。

検索結果が気にくわない場合はGoogle、Bing、Mojeekに飛べるリンクもある。Mojeekってなに。

デフォルト検索エンジンの設定は以下URLで変更できる。

chrome://settings/searchEngines

◆モバイル版

Braveはデスクトップ版のみならず、iOS版、Android版も存在している。

PCと同じようにモバイル端末の標準ブラウザも普通は変更できるから、リンク踏んだ時にBraveで開きたいんなら設定を変えてみればよいよ。

モバイル版で特に紹介しておきたいのが、iOS版で便利なPlaylistっていう機能。

Brave Playlist | Brave Browser

YouTubeやらの動画をオフライン保存して再生できる。便利。ただたまにクラッシュしたりするんで謎。修正を待つ。WindowsやらAndroidでも提供してくれねぇかな。Macは知らん。

◆要素指定ブロック

自動で広告をブロックしてくれるんだけど、自分で要素指定して表示をブロックすることも簡単めにできる。広告であってもなくても、見たくねぇものを隠しておけるってのは便利だ。

  • ページ上でブロックしたいものを右クリック
  • コンテキストメニューのライオンマークをクリック
  • 「要素を指定してブロック」
    • Escキーで指定キャンセル。
  • そうすると要素指定のクエリが表示されてくるんで、なんかいい感じに理解して「Create」ボタンを押す。
  • 表示が画面から消える。
  • 戻したい場合は以下から編集しろ。
    • brave://adblock/

詳細は以下を確認。英語だけど。

How do I block additional page elements? – Brave Help Center

っていうかUIがなんか変わってんな。前に書いた記事更新しなきゃあかんやん。いやでもまたUI変わったらアレだし、注意書きしておくくらいでいいか。

◆批判

特定のリンクにBraveがアフィリエイトコードを差し込んだことがあって、それは謝罪してた。

プライバシー重視のブラウザー「Brave」、アフィリエイトにリダイレクトするミスを謝罪 – ZDNet Japan魚拓

アドレスバーに入力されているタイミングでオートコンプリートを表示しているというだけで、ユーザーからして損してるわけでもない。倫理的にアウトかと問われると、これは微妙なライン。誤解を招く行為ではあっただろう。

ただ、みりゃわかるようなもんだ。邪悪なことをしようと思ってしたわけでもないと思ってる。やろうと思えばもっと邪悪なことはできる。少なくともオートコンプリート経由では差し込まない。

▼Braveを信用してもいいの?

どうだろな。広告周りはブロックチェーン台帳を経由していろいろやってるしOSSだから、構造上は悪さをそんなにできないだろう。バレるし。

というのと、逆にお前はどういう根拠/基準で日ごろChromeやらFirefoxやらSafariや、もっと言えばWindowsやMacOSやiOSやAndroidを信用しているのだ。提供されたものを甘んじて使ってろよカス。

◆結

そんなもんで。広告ブロックされるのが悔しい企業たちよ、Brave Creatorに登録してきやがれ。

具体的にはTVerとWeybackMachineとGitHub(個人じゃなくて公式)にBrave対応していただきたいな。

よしなしごと2022年1月号

【個別】ブラウザゲーからデータを引っこ抜く論

1件のコメント

  1. sym

    BraveRewardsの設定って1時間当たりの最大広告数しか決められないから、Braveもクリエイターも支援したくても月に貯まる額がしょぼいんですよね。それなのに1Bit単位でしか送れないし。
    アイギスのツールあると助かるので、ひとまず手持ちの1Bit送っときました。クリーニンストールしょっちゅうしてるせいで大した金額じゃないけど、お納めください。

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