※飲酒記事。

政治の文脈から「忖度(そんたく)」という概念について言及される場面をみてきただろう君は。その本質的な話(のある一面)について。

◆楽しさ

ある環境があったとき、「環境を一番楽しい状態に保ちたい」とは思わないかね。

今日は飲み会だったんだけど、それを例に挙げてみる。

飲み会なので、話すわ。話すもんだから、話の流れがあるだろう。例えば…カニ缶が話題に上がったとする。更に、カニ缶について、お前さんが一家言(言いたいこと)持っていたとする。

だけども、ほかの人がつまらない「カニについてのエピソード」を勢いよく話してしまった。「カニ缶」固有の、カニ缶じゃないと話せない実におかしエピソードをお前は持っていたんだけど、もっとひろい「蟹」についてのエピソードにかき消されてしまった。

それを、俺は観察してるんだねぇ。ごめん。人間を観察してしまうのだ俺は。「あぁー。なんかコイツ面白い話を出力できなかったー。」という切なさを感じ取ってしまうのだよ。

そのとき、俺に搭載されたV6忖度エンジンは火を噴く。

場に展開されたしょうもねぇ「蟹って食べるとき無口になるよね」の、その、こすりにこすられ倒した無価値ばなしなTwitterでやってろ的なエピソードが一定の終着をみたとき、カニ缶の話を圧し折られた人のほうに目線を送って、「からの^~?」みたいなその、

忖度なんですよ。ハイコンテクスト

🦀についてなら俺も話せる。アスタキサンチンの話をできる。バスケで言ったら2クォーター話せる。

でもね?「話せなかった」その切なさのほうが、わかり味が深い。

わかりあじが深い。

わかりあじが深い。

その「飲み会」というコンテクストにおいて、俺の達成するべき価値は「誰もが話したいことを話せること」というものなんです。「カニ缶について話したかったんだけど話せなかった」っつー記憶を、テメーに残したくない。

だから俺は忖度する。でも、その忖度は褒められこそすれ非難される筋合いはナッシングだろうが。

◆やばさ

忖度の何がやべーのかって、今言ったその慮りが、悪いほうに向かいかねないという悲しい事実よ。

「正しさ」っていうのは、システム開発に於いて、ある。

システム開発だけじゃないだろう。なんにせよだ。

だけど、「偉い人の機嫌を損ねてはいけない」というザコっぽい考え方を基本的に遺伝子レベルでインプリンティングされてるされてるのが俺たちサラリーマンですよね。

◆ぶっこみ

俺は、ぶち込む。トバす、でも、忖度のコンテクストも分かる。分かる上でアッパーカットしてんですよ。仕事では。

偉い人とは言えどもさ、実質を理解してない人って多いよ。NTT、日立、NEC、富士通、IBM、HP。あとDNP。

当然ながら「イケてる人」も多いんだけど、その周辺で正しさを知らないまま「おしごと」してるカスどもの数なかりしこと甚だしいよ。「えっ何言ってんの?」が、ありうる。ありうるってレベルじゃない。「見た」が普通。この業界にいたら。

勉強してないんだもん彼ら。この激流のなかで。

こるす?」みたいな。ふふ。

親方日の丸だと特に、予算(という名の税金)だけジャブジャブあって、わからん感じのプロジェクトになりますわ。彼らは、顧客は、アーキわかんねぇじゃん。良いとか悪いとかじゃなくて、わかんねぇじゃん。

だから、国のひとが「こうしたいよね」って、間違ったことも言う。

それに対して、どうす?

どっす?

いける?霞ヶ関の人に立ち向かえるかね。立ち向かえないんなら忖度するほか無いよ。「忖度w」ってお前ら笑ってるけど、自分で、偉い人に、忖度せずに話せる?忖度を非難する前に想像してよ。それから非難するんでも遅くない。

まぁそれはいいとして、そこで活きてくるのが技術の基盤だ。

俺は試したことないからまだわかんない。けど、かます「必要」があるんならかます。クビになろうが、かます。

◆知識

どうすれば発言できるかって、自信を持つことだろう。この領域について自分は理解を完了したのだという、圧倒的な自負。

だから、勉強せねばなるまいて。

ゆって、でも、技術だけ知っててもだめで、例えばビジネスのコンテクストについても知らないと噛み合わないよね!

技術だけ勉強してもさぁね!運用できるシステムなんて作れるわけないじゃないか!技術なんて問題解決のための道具にすぎねぇんだよ!だから、もっと広い意味での問題把握能力、解決力、知識、チーム単位での開発力が必要なんです!

あーもう難しいね!やめようかこの話は!やめま(す)!

よし!寝る!じゃあな!

あ、そう。助言ほしかったら、つらつらと話すな。区切れ。ちょっと隙を見せろ。おせっかい焼きがいたら口を挟んでくれるから。