給与の受け取り方はとても大切です。

1年、2年と社会人生活をこなしていくにつれ、仕事にも慣れてきたかもしれません。しかし、仕事に慣れた今だからこそ、もう一度給与の受け取り方を再確認していただきたいと思います。

「ありがとうございます」と言いながら給与、あるいは給与明細を受け取っている人が未だにおり、恥ずかしいやら口出しをしたくなるやら、狼狽しています。

「ヘコヘコ受け取るのが当たり前」「ニヤニヤしながら受け取るべき」という常識はもはや通用しません。あまりナメられるような受け取り方をすると、その後の給与の上り幅に歴然たる差が発生します。逆にじわじわ下げて、あなたが怒りだすまで様子見をしてくるかもしれません。

◆基本

給与明細(あるいは封筒)は受け取った瞬間にその場で開封してください。受け取った場所が会社でなかった場合は、次の出社時に持っていき、会社で開封しましょう。メールやWebサービスであった場合は印刷して封筒に包み、これを会社で開封してください。

◆威圧作戦

額面を確認した瞬間が重要です。

「しけてんな」と大声で言いましょう。誰も何も言わなかったら「しけてんなオイ!しけてんなオイ!しけてんなオイ!しけてんなオイ!しけてんなオイ!」と大声でがなり立てながらドスドスと歩き回り、「給料がしけてんな!」と叫びながら側にある机や鉢植えにヤクザキックを見舞いましょう。

◆同調作戦

「しけてるよなー」「なー?」「んー?」「しけてるよなー?」と後輩に絡みましょう。きっと「はい!しけてます!」と良い笑顔で味方してくれるはずです。

◆筋トレ作戦

どこかの縁にぶら下がり、懸垂をしましょう。懸垂を一度するたびに「誰がお前の給料稼いでると思ってんだ」と経理に叫びましょう。

腕もムキムキになるので一石二鳥です。

◆恩作戦

前月の締め日に総務にお饅頭を渡していると思うので、それをネタにゆすりましょう。「俺のあげたお饅頭おいしかったですか?なんで給料がしけてるんですか?あ、俺のあげたお饅頭おいしかったですか?お饅頭。お饅頭おいしかったですか?」といった風に、さりげなくお饅頭の恩をちらつかせましょう。

◆周知作戦

外に飛び出して「この会社の給料はしけてまーーーーーーー(す)」と高らかに叫びましょう。ここ一番の叫びです。前日はしっかりと喉のケアをしましょう。

叫びながら走ると転びやすいです。転びながらも動じずに叫び続けましょう。

◆誘導作戦

ありとあらゆる話題を給料に持っていきましょう。

「北朝鮮がまたミサイル撃ってきたって」

「うーん…wでもうちの給料のしけ具合には流石に負けますよねw金正日も。あれ、金正日じゃないか。金正恩か。給料がしけすぎてて間違えちゃいましたwww」

話し相手は「金正恩がミサイルを撃つよりも給料がしけているのか」と感じるでしょう。

◆結論

このような努力が来月の、来年の、生涯の給与を加速させるのです。

労働者としての矜持を胸に、高給を勝ち取るための闘争に飛び込みましょう。そうすればきっとクビになるんじゃないかと思います。