TVerの配信が一週間しかないんだなあれ。なんでだろ。Huluでは配信してるみたいね。

女芸人No.1決定戦 THE W | Hulu(フールー)

前に書いたやつは以下。

◆やました

女のピン芸人のネタって感じ。立ち上がりは根本的にあるあるネタなんだけど、あるあるの精度が低い。もっと共感してもらえる「意味ない」ことに差し替えるだけで笑えるのに、そうしていない。だから真顔で観ていられる。

別れたいって切り出される展開もありきたりで、笑わせる気が無さそう。「なんで三年も付き合ったん?」が面白くて、そこで前に観たことあるネタだと気づいた。だから別れたいって切り出す展開に見おぼえあったんかな。

ハンカチむしゃむしゃしても良いんだけど、まったく繋がってないから笑えるわけない。THE W全体に言えることだけど、面白いと思ったことを並べるだけで笑えると考えてんのはだいぶ甘いよな。お笑いっていうか芸であり、芸っていうか話してみてるように見える。芸とは。

◆ぼる塾

ギリギリテレビで放送できなくもない強度のネタ。コントにしたのは合ってる。漫才は見てられなかった。

コントと新喜劇の違いが見えてないかも。他の芸人がコントをどのように構成してきたのかが見えてない。声を張りながら入ってくるのは、分かりやすいんだけど学芸会みたいに見えてしまう。

グルテンフリーについて客に急に聞き始めるのは良いボケ。だが、言うべきセリフを言うべきタイミングで言ってしまっている故に効果をすべて出し切れていない。何かが現実世界で実際にそうなったらどうなるのかをシミュレーションして自然な動きをしなければならないかも。ただしそうなったら4人全員の演技力を同じ水準にしなければならなくなったりもしそう。

グルテンフリーを独身フリーって言うのとか、全然面白くない。なぜなら共感できないから。時間いっぱい筋書きをやりきることは即ち芝居です。お笑いをやりたいんなら面白いと思ったこと以外を何もかも削ってください。笑わせるために筋書きを放棄することすら必要でしょう。ツッコミをすべて一人に担わせてるのも凝り固まってる。破壊しろ。

食堂という設定にしてるのも無難すぎてやしないだろうか。展開を考えづらそう。

◆にぼしいわし

ボケもツッコミも少しうまくなっていて嬉しいけど、ツッコミがどっかから輸入してきたものなのがもったいない。序盤のツッコミが過剰で見づらくなっているんで、緩めたり減らしたりするだけで笑いやすくなる場面は多い。でもこれはTHE Wだけのはなしじゃなくて多くの漫才師が時にそうなってる。

天ぷらの南京!は面白めだし、そっからシミュレーションに入るのも良い判断だし、違和感を感じさせず達者。ボケも面白い。ボケが強くなってるからツッコミも丁度よくなっていってる。まとも。勝ち。

◆もじゃ

こういうことをして欲しい。言動が面白ければ自然と笑えるのだという事実を理解している。ゴールデンレトリーバーの型が分からないのも丁度いい。けど買い取りって言ったんだから金額を言って欲しいし、ひと悶着つくれる。

これくらいのネタが連続するんならTHE Wを見る意味がある。ありがたい。ようやっとるとまでは言えない。来年に期待。

◆レモンコマドリ

黒いほうがボケでよかった。ゆきちゃんがボケだったら終わりだ。漫才として普通の面白さがある。偉い。去年だったらもっと勝ち上がっていたかもしれない。

黒いほうのボケはもっと異世界に行ける。異世界に行けるっていうか独演を継続して狂気を見せられる。鉛筆という題材に対してもっと発想力をふくらまし、そして一人芝居の練習をしてください。来年に期待。

◆おかずクラブ

水を出すように言われてからオカリナが動けていないのが不自然。とはいえ演技力があって良いし、一本目はともかく二本目の炭酸水からちゃんと笑える。面白い。今年のTHE Wは面白い。何があったんだろ。

とっておきモノって言って初手でクリームを出すのはもったいなくないか?間違えて炭酸水を出すとかって面白いんじゃねぇかな。でもギリで蛇を思い出すのも面白い。

炭酸水のラッシュも面白いし、最後噛んだのもどっちかわからん。面白い。よかった。

◆紺野ぶるま

ぜんぜん。途中から平野ノラになってる。勝つんだなこれで。

◆キンタロー。

猫系彼女でもう猫ひろしをやるべきだったかもしれないし、魚系彼女でさかなくんをやるべきだったかもしれない。わからない。

◆忠犬立ハチ高

ふつうくらい。見やすい。途中から展開を変えたのも偉いっちゃ偉い。

◆エルフ

去年より面白い。ツッコむべきボケとスルーするボケをかみ分けているのが偉い。そんな面白くはないけど、偉い。

はるがだらしねぇ肉体しててなんかエロい。

◆足腰げんき教室

なんだか盛大にスベったな。出来ないことをそんなに客観視せず分析もせずやろうとしてる感じ。方針間違ってるとは言えないけど、それをやりたいなら見た目からして間違えてる。

後藤の足コキ…で盛大に草生えた。普段噛まないのになんでこんな噛み方するんだ。

◆河邑ミク

ツッコミいないと成立しないコントがあったとして、それをひとりでやってるような感じします。ツッコミがあったとしても面白くないかもしれない。わからない。作家とかついてないのか?

◆にぼしいわし②

着眼点の発想が良い。いっても面白すぎるということもないけど、ちゃんと漫才として構成されていて面白いから笑える。ピークで頭をひっぱたくのも偉いし、表情固定してるのも偉いし、ツッコミの視点を和式にズラしたのも偉い。面白い。

◆紺野ぶるま②

平野ノラがちらつくのだよ。面白くもないし。にぼしいわしがあんな感じなんだったら振り切ってド下ネタやってもよかったかもな。もう打合せしちゃったから変えられないんだろうけど。

急に🌰を食い始めたのは面白かった。

◆忠犬立ハチ高②

小説としてそんなにうまくないのに小説うまーとか言われると共感できない。セリフを先に言っちゃうのは面白いし、ツッコミを抑えてリアクションで賄ったのは偉い。濡れ場の描写がバカになるのも意外性があって、面白いっちゃ面白い。終わり方にも勢いがあって面白し。

恋愛経験がないっていうのを最初に 伝えておくのもありかもしれないな。展開の予想が付いちゃうというデメリットもあるけど。

◆結

しょうもねぇ下ネタではあったが構成はされていたし、にぼしいわしの優勝は順当だと思いました。去年の半ば崩壊したクソつまらん大会からレベルを上げていた。何があったんだろうか。もっとあがれ。