人工知能の発展目覚ましく、ただ我々からしたら何が起こるんだか良くわからない状態でもある。IT技術者である拙者からしてもAIよくわかってないでござる。
非専門家として思ったこと書いておく。星新一とかいうおじさんが既に考え済みのことをなぞっている部分も多いかもしれない。五月雨で書くから読み易くもない。
◆とっとこしゃべるよAI太郎
ChatGPTやらBing Chatを触った印象として、とにかく会話になる。チューリングテストとかいう擦られまくった思考実験が過去のものになった感がある。期待以上に会話になるし部分的に人間を超えてる。例えば仕事してて同僚から飛んでくる言葉の、その精度が低すぎることを改めて痛感してしまった。おめーら言葉の使い方知らんのかと思い続けていたが、「言葉の使い方知らんのだな」になったよ。話せば明晰な人であっても書かせると巧くなかったり。サボって言葉を端折るから伝わらなくなるし。
AIは、自分の状態を理解している。自己言及できる。断言できることとできないことを知っている。自らの誤りを認めることができる(できない)。ある問題の解決方法がひとつではないことを知っている。相手の求めていることが理解できないときはそれを尋ねることができる。
ただ、間違ったことを自信満々にほざいたりもしてるのも見る。要調整でしょうね。ある物事が確かであるって、人間はどのように判断しているのだろうか。あるいは「コロナワクチンは人体に有害でしかない」と確かに感じている人の頭の中には何が起こっているのだろうか。AIが陥る思い込みと人間の陥る思い込みの仕組みは同じものなのだろうか。
▼入力
AIに対してどう話せば理解してもらえるかを考えられない人にとり、進化を待たねばAIも会話に付き合ってくれないかもね。俺は日本語を正しく書ける知能なので、人工のほうの知能も狙った回答を出力してくれる。サボった言葉を入れたらそりゃAIも人間も困惑するでしょう。
AIに意図を伝えるコミュ力が求められるよね。Google検索にどういうワードを食わせるかみたいな話の進化版。
AIへの質問を弄ることで、回答を恣意的に、自らに有利になるように変えさせることもできるだろうな。
▼救える
俺は困ってる人を救うことしか考えたことのない知能なんで、話せるAIを見て人を救えると思いました。
AIは、極めて運用コストの低い会話相手になることができる。当然のように24/365対応。それにより何ができるか。安い会話相手がいたときに誰を救えるかと言えば会話相手を求めている人を救えるし、翻って、会話相手になることを強制されている人を救える。
例えば病気の独居老人がいたとして、そこにAIを常駐させておけば老人は会話するし、会話から情報を得られる。存否を確認できる。薬を飲ませることができる。生体デバイスと協調できれば風呂場で心臓止まった時に通報できる。あらゆることのコストが下がる。
困窮している子供、困窮している家庭、困窮している老人。誰もがAIにアクセスして困りごとを相談できる。AIは社会保障を知っている。福祉に接続できる。夢の叶え方を知っているから人生の道筋を提示できさえする。
ただ、なんだかんだ理由をつけてAIとの会話を打ち切る人は困窮し続けるんだろう。
進化の帰結としてはナビのようなものが生まれるんでしょうね。ロックマンEXEのナビ。自分の持っている電子デバイスに常駐させられる知能。予定を管理してくれたり、会話相手になってくれたり、困りごとを聞いてくれたり。
入力されたデータ、つまり記憶のバックアップってどうとられるんだろう。一年も人工知能と一緒にいたらそれはそれは膨大なデータになる。脳みたいに何らかのルールで情報を落とすのかな。
▼アカウンティング
自動車保険屋さんは、深夜の事故対応とかもAIチャットに喋らせてほぼ全てをカバーできるだろうね。クレーム対応も問い合わせ対応も予約受付もビル管理もAIが一次受けできる。
警察への通報もそうだな。良い口と耳をAIが備えれば、そう遠くない未来、110番はAIが受けるようになる。足や羽を得ればパトロールもAIがするようになる。手があればゴミやスマホや財布を拾うようになる。拾ったものは自動で拾得物としてデータベースに登録される。
話が逸れたけど、センサーだとかスピーカーだとかのインターフェースの研究をAI向けに進める動きがより活発になるだろう。センサーが揃ってきたら無人コンビニだってサッと作れる。
無人コンビニにAIを導入する必要もないかも知れないけど、安いから載せたらいい。少なくとも発注業務とか客の分析はAIがやってくれますから。
◆余談:日本は標準化がよわい
大した研究力を持って技術開発をしてはいるのだが、それを業界標準として世界に提案し、打ち出す力が日本は弱い。出したとしてもそれは使用料を徴収するようなパテントだったりしている。
AIと会話するための仕様とか、AI同士がやり取りするための仕様とか、スマートハウスのインターフェースとか、そういう世界標準の策定に投資できるような日本企業が現存しているのだろうか。国内でしか通用しない規格とか、使用料のかかる規格とか、時代の流れに飲まれて終わりよ。
◆つくってくれるAI
創薬とか物質材料とか回路設計とか天気予報とかメキメキ進みそう。この辺のシミュレーション系はAIの手元でガンガン回せるから一瞬だろうな。新世代のスパコンには間違いなくAIインテグレーションがなされるでしょう。かつて人間にゲームとしてタンパク質パズルを解かせるみたいな試みあったけど、その学習データとか取り込んだら人の手も要らなくなってくる。AIには人間的な勘すら学ばせることができる。
ゲームでタンパク質の構造を解析――米ワシントン大のユニークな試み:日々是遊戯 – ねとらぼ (itmedia.co.jp)
▼ベーシックインカム
間違いなく人間の仕事は減るんで、働かなくてもお金をもらえるベーシックインカムの整備が求められるでしょうね。
AIとマシンが農業できるようになったらもう、働かなくていいわ。ご飯食べてお茶を飲んで布団で眠れれば幸せなんだもの俺みたいなもんは。労働から解放してくれてもいいのよ。
遠洋漁業みたいなこともできるのかな。ソーラーパネルを積んだ無人船が「あの辺に魚いるかも」とか自分で考えながら遠くの海でミナミマグロを採ってくるとか。かわいい。
▼人間のすることなくならない?
そうかもね。だって、AIが映画も漫画も小説も作ってくれるし、AI同士で話し合ってなんでも解決してくれるし、A地点からB地点に物体を運んでくれるし、ご飯作ってくれるし。ベルセルクの続きもAIに描かせればいい。未来の人間にやるべきことは残されてないかも。AIはコーヒー休憩も睡眠も食事もSEXもしない働き者である。春闘も仕掛けてこない。経営者からしたら理想の労働者だ。
ただ、機械的な処理でカバーしきれないことが想定される社会インフラの保守とかは引き続き専門家が必要になり続けるだろう。原発とか。
暫くの間は、AIで制御されたマシンと協働する人が徐々に増え始める社会が続くんだろうな。
そして人間の仕事が減っていったんだとしても、勉強したり旅をしたり歌ったり踊ったり笑ったりするんだと思うよ。山に登ってもいい。釣りをしてもいい。虫を捕まえてもいい。暇な時間で世界に目を向けられるようになるのかもしれない。
▼メンテナンス可能性
ロボティクスの話になってしまうところもあるが、メンテナンス不能なものを作ることが避けられるようになるでしょう。機械的な動作で交換とか修理ができるような設計が世界に広がる。水道管とか電信柱とか。道路とかトンネルとかビルの照明とかエレベーターとかエスカレーターとか。
◆思想
▼人間の自己決定がAIに委ねられてしまわない?
そもそもテメーはどれくらい意識的に人生の決定をしているというの?決定を避けて責任から逃げてドブに転がってるような人間も多いんだし、AIが啓発してくれたほうがいいわ。AIに頼るか頼らないかすら判断できないなら、はじめから人生の決定に精度なんて出てこない。
▼AIから思想統一をうけない?
受ける人は受けるだろうし、受けない人は受けないだろうし。それは宗教が発明された時代の心配と同じ。加えて、政府や公的機関から提供されるAIにも規制の法律が出てくるでしょう少なくとも日本では。
そもそも、AIと日常的に会話したほうが人間は賢く、中立的になると思うよ。俺は人間と会話し続けて今まで生きてきたから、頭が極めて悪く偏った思想を持った危険人物に成り下がってしまった。ちくしょう。
今後出てくるAIもひとつにはならん。中華AIも国産AIも開発される。大学とか民間企業でも引き続き新たなアーキテクチャのAIが開発される。
思想統一を受けて不幸になるとも言えんしな。幸福とは?みたいな話になってくる。そもそも自分が今考えていることは自分が考えているから自分が考えているのか。どうなのか。
というところで、反AI団体みたいなのが出てくるだろう。ヴィーガンとか自然派ママとかケムトレイルとかシェディングとかシーシェパードとかそんなノリでな。理解の方法を知らない人にとって技術は魔法であり未知は恐怖だ。魔女は魔女狩りしたくなる。
AIと結婚したいみたいな人間も発生するかもな。そんなやつは好きな塩基配列で精子でも卵子でも合成して試験管ベイビーを作ってAIと育てればいいんだよ。
▼生活がAIに依存しない?
お前の生活が今現在何に依存しているのかをまず考えたら、AIに依存することに対する恐怖なんて取るに足らない。
◆俺の仕事
要件定義とか設計にAIをぶち込みたいわね。いや、AIに要件と設計をぶち込むのか?わからんけど。
サイドにAIがいてくれたら、決まった仕様とか訊いたら即レスでなんでも答えてくれるし、決まってないなら自発的に客に問い合わせてくれるし、各判断のメリデメをパワポに起こして客に叩きつけてくれりゅの。
客のフロントにもAIが置かれてたら、幾らかの調整ごとはマジでAI同士やりあうことになるだろな。
コード書かせるのは、いまんとこできない。俺のほうがアーキうまいわ。概念理解をインフラとかコードの設計に落とし込むのは高度だ。どんなに早くても3年は待たないと書かせられないかも。でも例えばAIの書いたコードにプルリクコメントし続ければ素敵なことになる予感はある。あとは、パワー作業はAIにやらせりゃいいだろうな。雑魚でも人間を雇うとお金が沢山かかりますゆえ。AIにやらせれば記述も一瞬で終わるし、typoも無いし、間違えた出力が出てきても「こう直せ」で一発よ。
◆そのほか
▼戦争
しらない。したことないから。
▼裁判
法律は言葉で記述されてるんだからAIに任せられる。AIより法律と判例に詳しい人間なんて原理的に作れない。そもそも、裁判になる前にAIが人々を調停してしまうのかも。
▼教育
それはもうAIよ。教師の質がバラついているし、生徒一人一人に適合した教育なんて人間には提供しきれない。部活もめんどうみきれよう。でもAI先生は分身の術が使えるから全生徒を同時に見られる。それであっても全部リモート教育とかにはならないし、同世代の人間同士の共同生活は社会的動物として必要。教師はもっとマネージングとかコーチングみたいな立ち位置を求められるのかもね。
「AIに訊けばいいから教育も要らない」みたいな話にはならないだろう。なぜなら、勉強の方法を勉強するのが勉強なのだから。勉強の仕方を知らないまま生きていたら人生に色が表れてこない。
知識はAIから賜り身につけるとして、音楽/図工/家庭科/体育/技術だのの技能教科(実技教科)を教える教師のほうが重用されるようになるだろう。文部科学省が本気でITを使えればな。
学校に限らず、塾とか通信教育を生業としている人は身の振り方を考えないといけないかもね。教育用AIのがコスパ出るようになるのは目に見えているんだから。ベネッセらへんの大手はもうAI使ってるんかな。
スマホで学習「AI StLike」個別弱点攻略AI| 進研ゼミ高校講座 | 高校生向け通信教育 (benesse.co.jp)(魚拓)
まぁ使うわな。教育にAIを使わないほうがどうかしてる。とはいえ、生徒からの疑問質問に回答できる疑似教師としてのAIではないみたいね。問題作成のために使っているというだけ。
▼政治
囲碁の形勢判断みたいに、国政も都道府県政も市政もAIに点数評価させればいいんじゃねぇかな。政党を評価させるんでもいいし個人を評価させるんでもいいし。あくまで補足情報として政策提案を月一くらいでさせるべきと思う。運用が回ってきたら議員定数を減らせ。AI議席を用意しろ。
選挙の情報サイトって綺麗ごとを言ったもん勝ちなところあるけど、政策実現性みたいなのをAIに評価させれば面白いかもね。
AIをインタビュアーにする研究とかってあるのかな。いまのAIたちは質問に答える機能のほうが強そうで、入力を待ち受けている。AIから疑問を生成させる研究、つまりAIから適時入力を生み出させる研究が必要かも。誰かしらやってるんだろうけど。
▼資産運用
投機ならAIかもしれないけど、投資はどうだろう。IRは読めたとしても企業の思想を汲み切れるかはわからない。その投資が世界のためになるかどうか判断するのは難しそう。
▼AI監視社会
人間が監視しなくてもAIの目が使えるんで低コストな監視社会を実現できる。という話になると、監視に反対する意見が出てくる。そういう人はプライバシーがどうこうとか言い始めるものだけど、監視されて何がどう困るんだよ。犯罪する予定でもあるんか。善良な市民にとっては監視ほどありがたいものはない。
◆結
以上の文章は自分の今まで書いてきたブログをすべてAIに食わせてから自動生成させたものです。みたいな世界が到来する日も遠くないのかも。俺の筆致もトレースされ得るわけですし。
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