TVerの配信終了がいつなのかは知らない。

◆自己紹介

私はゴミです。以下、おっぱいド素人の書いた無価値な講評です。

◆クロコップ

撮る側のカメラが、スイッチがゴミだわ。音ネタみたいなもんなんだからいいところで審査員の顔とか映されるのは嫌です。頻度が多すぎ。

馬鹿らしくて笑ったのは笑ったけど、最高の笑いにするには難しいのかも。時間の使い方が贅沢すぎやしないかい。一発目で460点ついてたけど90*5近辺が妥当と思うわ。

最初に意味を理解したところで笑いが最高潮になって、そこからの伸びしろが言うほどない。笑うっていうか微笑ましく見ていた。小学生に見せたら大爆笑でしょう。

枠に収まりすぎていたんじゃないだろうか。裏切られた感じ少なく順当にずっと進んでいたし、「予想付かないことによる面白さ予感」みたいなのが発生してこなかった。カードを引いてそれを使うってのが良くなかったんじゃない?俺もポケカだの遊戯王だのデジモンだの団地でやりまくってたしそれ系のアニメも観ていたけど、その俺でさえ伝説のカードとか言われても共感しづらい。

「指向ける方向が上下左右からずれていく」ってのをやり始めるのが一回早い。あと途中で曲を変えたほうが良かった。盛り上げポイントにできたでしょう。

トリオだったらあるいは。ツッコミあるいは解説者がいればまた無茶なことだって出来るでしょうね。二人じゃ足りないテーマに思える。山本抜きのロバートに見えた。

最後のラダーの演出は凄かった。

◆ネルソンズ

和田まんじゅうの存在感は凄いわ。揺れてるだけで目が離せないしカッと発言しただけで面白い。頭悪そうにも見えるし良さそうにも見えるし弱そうにも見えるし強そうにも見える。そこから常識的な観点をポッと投げ込まれると笑うしかない。存在で場が締まるし、注目すべき場所が客からして分かりやすい。

発生する笑いの量と順序を制御出来ている。これじゃスベらない。

「いま二次会だぞ」って簡単な仕掛けではあるけどすげぇ笑ったわ。置き場所が素晴らしい。「足が速いとこって言ってんじゃん!」のあとで和田まんじゅうが状況にノリ始めるっていうのもよい。ツッコめないような状況でツッコまないのも偉い。花を取れたところでも天を仰いで笑った。

クロコップは観客が笑ってあげないと冷えるネタなんだけど、ネルソンズは観客の流れ読めない笑い声が少し邪魔ですらあった。溜めのセリフで笑うんじゃねぇよと。

強いて言えばもっと過熱させて舞台上を右往左往させても良かったかもしれない。けど、それだけ落とすのが難しくなるから考え物ではある。

◆かが屋

いや面白かった。今まで俺が見てきたかが屋のネタの中で一番面白かった。でもミラクルボーイズのロケのほうが面白いかも。

かが屋ってわりと躊躇なく人を傷つけるタイプのオチぶつけてくるんでハラハラするんだけど、今回は平和だった。「僕はドMなんで全然大丈夫です」がよかった。表情とか声色とか膝の曲げ方とか手の置き場所が上手くていいよな。

時間これ短くない?何分やったんだろう。流れは良かったんだけどこれじゃ足りてないよ。もうひと展開見たい。あるいは需要と供給が嚙み合った時点で客が引かない程度の物理攻撃に転向して欲しかった。あの流れだったらもっと混乱できただろうにセリフで済ませてしまった。

◆いぬ

いや草。すごい草。「あぁっ…すみません…」が情けなさ過ぎて笑うしかない。「あぁっ…できたっ…できた…💏あぁっゴメンなさい…」も、読めたけど笑わざること能わず。頭抱えた。暗転の効果音とBGMもドンピシャだ。

コンセプトがしっかりしてて余計なものが入ってないんで良い。甘酸っぱさもあってよい。心が動いた。頭使わずに楽しめる。

飯塚が「キスは禁じ手」みたいな話してたけど、物事が見えてないよな。あれは男同士のキスだったから面白いってわけじゃない。キスに逃げたわけじゃない。組みたてた状況によってキスを面白くしたんだ。必然だ。

関係ないけど、自分らを説明するときに「吉本のいぬです」って言うのがめっちゃ好き。

◆ロングコートダディ

面白い。M-1のネタより断然面白い。

俺にとってはこれがコントだ。「コントかよ」っていうツッコミが思い浮かぶようなコント。なんだコイツってなるやつ。ツッコんでたらキリがないような仕草にツッコまないのが偉い。仕掛けが同時に複数走るのも混乱しててよい。

「目的を理解してないですよねぇ(ジャーン)」が極まってるわ。共感できるギリギリラインの不可解行動。仕組みがコントをするのにちょうど良い。

「料理人の…魂です」の後はもっとザックリとツッコんで欲しかったな。もう敬語じゃなくて良かったかもしれない。堂前が狂気に中てられてほしかった。

納得感が凄くて個人的には一番良かった。

◆や団

ダブル異常者系コント。という区分があるのかは知らんけど。振り回され系コントともいえるか。その場合ネルソンズに近いけどメソッドが違っていてもっとオーソドックス。

展開の持っていき方に無理があるかもな。安い演劇のほうに近づいて行ってしまってないか。いや、安い演劇がコントとも言えるのか?

一発目のテッテレーの後の「遅ぇよ…」の間が取れてない。といった風に、会話のリズム感が取りきれていない。生死の確認が甘いのも気になる。

面白いのは面白かったんだけど、あんなに高得点でいいんだっけ。セリフ臭いところの臭みが消しきれてないように聞こえた。ツッコミをちゃんとやるタイプのコントであってそれはそれでいいんだけど、ほかの自然体な会話形式を保っているコントからは浮いてた。

口に出さなくても良いことを口に出さないようにするだけでもっと面白くなるんじゃなかろうか。

◆コットン

謎業者系コント。お部屋コント。設定が新しくて展開が効きそうでよい。三者三様のコント形式が揃ってて凄い大会だな。被らないのが不思議だ。

仕草とか話し方とかやり取りの内容がよく練られているし、小道具のリアリティも手抜いていない。考えてる。けど、爆発するような笑いがないジャブ連打のコントだ。坊主だった驚きも、大きいけどどうだろ。

とてもよく作られていたが、ベッドの中まで香水の確認しなかったのは少し気になった。

◆ビスケットブラザーズ

変態オジサン系コント。この形式でいえば5GAPを見たかった。

ツッコミが最終的にボケ側に回ったのは正解だと思うが、そうなった理由を前振りとして欲しかった。なぜ?が頭に浮かんじゃったし、そのせいで衝撃が薄れた。すんなりと受け止められなかった。

「お帰りなさいませご主人様ってか」の意味もよくわからない。繋がらない。

俺が決めることじゃないけど、得点のつけ方がもうバカになっちゃってねぇかな。これはまだクンフーが足りてないネタだわ。2021の空気階段の火災のネタとかも、俺にとっては最高得点つくほど面白いとは思えなかった。感覚違うんかな。練り切れてない粗の目立つ勢いコントに抜きんでた高得点とか付けてしまうと、真面目に本書いてるひとらも馬鹿らしくなっちゃわないかね。スパイス効かせて塩ふって強い味にしたら美味しいみたいな評価基準になっちゃってませんか。

◆ニッポンの社長

暗転連続系コント。展開が読めるのがちょい不利だが十分に面白い。途中のあの無言デン!が特に凄い。が、自動販売機からの展開はそんなに…

みたいな。いや面白いし笑ったけど。

◆最高の人間

吉住のネタがつまらなくて好きじゃないんでどう見ようと思ってたし、初動が不安だった。けど「皆さんの人格をいったん破壊します。」で安心できたところはある。途中から大きく転換させたのも良かった。

燃料は足りてたけど、燃やしきれていなかった。いまいち伸びきれなかったな。岡野が目に見えてアガってたし吉住が過剰に演技してたとこある。もうちょい冷静なやりとりでよかったかも。自分らのコントを録画して見直すとかしないんかな。

◆や団②

面白いな。何が足りないんだろう。実際のところ足りてるんだけど古臭い感じが拭い去れない。無駄にボケを回収しようとしてるんで入りきれない。ソラタローの中身だってバラす方法にも違和感あった。

面白いのは面白いんだけど、もう一段上がるには過剰な個性がひとつでも必要なのかもしれない。

飯塚の採点はずっとズレてる気がする。本当にこれを一番面白いと言えるのか?じゃあ東京03のコントは何なんだ?

◆コットン②

冷静に見たら笑いを我慢できる。真顔で視聴できる。場面を想像できても、そこまで巨大な面白さにはなってない。

タバコを取り出したところなんかは分かりやすく面白かったんだけど、タバコを取り出す所作が雑すぎて気になった。その辺の細かいリアリティで稼がないといけない域にいるんじゃないのキングオブコント決勝って。

一本目のほうが面白いわな。細かいとこで笑い取ろうとしてんのに実は細かい描写が足りてない。演技はできてて描写ができてない。相手に好意を持つポイントもなさそうなのにプロポーズまで好きになったところも合意できない。どこぞに惚れたという具体的な描写が欲しかった。

採点が過熱しすぎ。これだとミスがなければ高得点ってことになっちゃうぞ。もっと冷静に点数つけるべきでは。あと飯塚はずっと言ってることおかしい。評価基準が何言ってんのかわからん。

◆ビスケットブラザーズ②

いや笑うわ。なになになになにってなった。コットンよりも笑いの流れを制御できている。前提がいいしフリも効いているし全部を纏め切った。言葉選びもうまいし展開の異常性も予想がつかなくて素敵だ。オチも面白すぎる。ダイスケじゃねぇのかよっつって。

一本目よりも二本目のほうが面白い。これは優勝になっちゃうな。文句なし。

◆結

そんなもんで。おめでとうビスケットブラザーズ。

個人的な好みで言ったらロングコートダディのネタが一番好きだったけど、ビスケットブラザーズで納得できる。

うん。現場からは以上です。次のTHE Wで会いましょう。

女芸人No.1決定戦 THE W 2022|日本テレビ (ntv.co.jp)

◆よだん

THE WにDr.ハインリッヒ出てないんかなっつって調べてたら以下の動画と記事を見つけた。動画は途中で終わっちゃう。

「“女のクソ仕事”が来ないようにしたい」『M-1』YouTube動画から異例のブレイク、Dr.ハインリッヒが語る“強烈”すぎた「トラウマ体験」 | 女芸人の今 | 文春オンライン (bunshun.jp)

まぁー心情は理解できるし言ってること自体破綻してない。けど全部が言い訳に聞こえる。実力あるんならどういう場所にでも出張って行って全部をやりゃいいというだけじゃないんですかい。受け入れてもらえるかどうかは別として。受け入れてもらえなかったことを自分に巻き込みながら突き進み続けるしかないんじゃねぇのか環境に文句言うよりも先んじて。

ランジャタイとか真空ジェシカの壊れたブルドーザーみたいなボケ方を見てたら「求められてるものが~」とかって言い訳もしようもない。何がどうあろうと突き通そうとしてやってるから面白さを信頼してもらえるんじゃないの?本当に面白いことをやれているんなら自然と面白さがフィーチャーされてくることだろうよ。男が男のクソ仕事をやらされてないとか思い込んでるんならダメだ。女のクソ仕事も男のクソ仕事もどっちもやらずに済ませたいと考えてんならダウンタウンを超える存在にならねばならないぞ。

物事を嫌いすぎてるから、もっと寛容に、フラットに周りを見たほうが目指しているものになれそうって感じた。今のやり方だと助からないし助けられない。YouTubeで支持されて満足してたらアブナイ。Twitterのクソザコどもにチヤホヤされて満足してたら止まって枯れる。へずまりゅうも少年革命家ゆたぼんも支持されてる世界だぞ。それとTHE Wで優勝できてもないクセして外から芸人という立場でレベル低いとか言っちゃうのもどうだろ。優勝してみせてから「ほらな?レベル低いでしょ?」って煽り倒すのが正道だ。

女性のお笑い競技人口を増やさない限り多様性も担保されてこない。面白い人が出てこない。女芸人は面白くないと言われる。だから界隈を盛り上げるためTHE Wにでも出てやらねばならない。違うか。「女を負かせて嬉しくない。」って、言ってること漫才師じゃないぞ。ネタで勝負する人間の社会性じゃないぞ。

つってな。頑張れDr.ハインリッヒ。