落ち度がほぼねぇ。回答にも淀みがねぇ。

この会見は10分で終わっていると言っても良い。俺が記者なら10分聞いて「把握した。ドンマイドンマイ。」で帰ったわ。当日だからまだわからないことのほうが多いだろうし、報告してくれるって信じられるから。

12分辺りの淀みなさ過ぎる回答とか、18分あたりで具体処理の説明を何もなくバトンタッチするとことか聴いていてちょっと泣きそうになる。かつてのIT系謝罪会見のグッダグダに慣れすぎて、もう障害報告で涙がでそうになったんだよ。どうかしてる。

記者のレベルが低いんで、システムの勉強会みたいになってて面白い。(レベル低いのは当たり前で、そうじゃないと一般人…というかエンジニアじゃない人目線での質問とか出てこないだろう。)

ただ、システムに対する質問の内容は九分九厘クソほどの役にも立たないことであるという自覚はしても良いかも知れない。予習してない。聴いたところでしょうがないことを質問するっていう、進まない会議あるあるみたいなことしている。初撃の説明が完璧すぎたからもうほぼ聞くことないんだよ。

以下は東証が用意した要旨と添付ファイル。

会見含めて、踏み込んで聞くことが出来るポイントもあるけど、してもしゃあない。興味として聞きたいってだけ。

◆責任の所在

あくまでもFさんは機器を納入しているベンダーさんでいらっしゃいますんで、市場運営者としての責任は私共に全面的にあるというふうに考えております。

その言葉が聞きたかったんだよ。いや普通というか当たり前のことなんです。でもその当たり前が出来ない役員が多い…。

システムを作る以上、共同作業だ。みんなのせいです。今回のことだって東証のひとらのせいとは言えない。ベストを尽くしたはずだ。だけど彼らは責任をすべて負う覚悟を見せた。ああして淀みなくすべてに答えることができたのは、日ごろから本気で仕事に取り組んでいるからに他ならない。

システム完成しなかったとか不具合あったっつって訴えあうのは本来無駄なことなんだよ。契約があってそれを…っていうのもわかるんだけども。でもでも、どうやってなんのために誰がどういう役割で何時迄に最低限で何をしなければならねぇのかって最初にちゃんと握ってさえいれば誰も悲しい思いせずに済んだかも知れない。

「システム開発 訴訟」とかでググれば面白いもの読めるかもね。

◆てめぇに何がわかる

記者「これまで”ネバーストップ”という合言葉でシステムを開発されてきたと思うのですが、まぁ結果的にこうして停まったことについて今どのように受け止めていますでしょうか。」

言ってることNDKじゃねぇか。こんなの酷い。人の心がないのか。

いいか坊主…停まらないシステムなんかねぇんだよ!そんなもんファンタジーの世界にしか存在しない!ファンタジー世界でシステム構築してるやつがいるかどうか知らんがとにかく分かりきったことだ!

如何にしてネバーストップに漸近するかというトライ&エラーの積み重ねでしかない。分かんねぇんだろうしそれを責めてもしゃあないけど。ただ、最初の謝罪をお前はどういう気持ちで聞いていたんだ?寝てたの?

停まらないシステムなんて無いという無茶を承知で「ネバーストップ」って言ってるんだ。自らを追い込むためのスローガンなんだよ。高すぎる目標なんだ。それをお前「どのように受け止めていますでしょうか」って、聞くのはむごい。一番ショックなのは誰でもない彼らだ。

◆日本とかいう報道後進国

障害が起きるのはしょうがない。そのうえでとにかく正しく進まった。何もかも。その仕事っぷりを理解できないって言うならば、日頃のITインシデント謝罪会見で何を聞くべきかなんてわかってなかったんだって思わざるを得ない。

記者共、何度も同じことを言わせている。報道関係者とか嘯いて、説明されたことを何も理解できず、何が起きたのかって想像力を働かせることもなく、失敗した人の落ち度を責め続けることしか出来ないのかよ。日本のジャーナリズムの程度ってそんなもんなのか。「なぜこのように迅速な決断と対応をすることが出来たのでしょうか?」という質問をできるほど有能な記者が”大”謝罪会見であるあの場にすらいなかった。

分からないことを質問するのは良いことだ。専門的な話を理解できないのもしょうがない。でも、あんまりだよこれ。ハードウェアだっつってんだろ。つんぼ(差別用語)かテメーら。たかが知れちゃうわ。障害起きた時にこういう対応できる人たちが、プルされないと情報出し渋るとでも思うのかね。言えることは全部最速で言ってるだろ。

答えようがないようなことも聴いてるし。意味分かんねぇこと聴いてるし。呆れた野郎どもだ。

俺なら口すべらすわ。「何度も同じこと言わしてんじゃねぇですよテメーら。馬鹿か低能ども。この場で全員殺してもいいんですよ?死にたい奴からその口を開きなさい。」みてぇな。そこまでいかなくても「言いたかないけど、停まらないシステムなんかありません。」くらい言っちゃうかも。そこをみんな全て謝罪していて凄い。あの根気強さは俺にはない。見習いたい。害を被った顧客に共感しているからこその態度だったんだろう。

「横文字つかわず優しく教えて下さい」は草生えたよ。テレビ朝日のヒラモト。メモリなら主記憶装置とか…「サーバー」ってどう言えば良いんだ?情報…えー…情報送受信機能付電気式計算処理装置とか?理解できるそれ?たとえばフランス料理を横文字使わずに説明するみたいなもんだぞ。説明できたとして、お前が聞いて理解できるわけない。自分が何をさえずっているのかって自覚すらないんだな。

◆結論

そんな感じ。資料は事前に貰っているんだろうし、予習は必要じゃないか?それを十分にしてきたとは思えない。怠慢だ。いままでのクソ謝罪会見ならそれで通ったんだろうが、油断したな。このたび露呈いたしましたのはお前ら記者どもの無能だったわけだ。各社、抱えてる記者のレベルが低かったことについて謝罪会見をしろ。