今は昔、カートゥーンネットワークといふアニメ専門チャンネルありけり(いまもある)。ケーブルテレビにまじりて視聴料を取りつつ、よろずのアニメをながしけり。
何時のころだったか「ムーチャ・ルーチャ!」っていうギャグアニメがあって、それをよく観ていた。
主人公三人衆に「ブエナガール」というのがいて、それは実直で真面目でハキハキしているメスガキだった。そして、何か自分の信条に反するような事象にであったとき「ブエナじゃない!」と言って怒ったり嘆いたりしていた。
原語版だと「It’s not right!」なんだそうだが、よい翻訳だ。「正しくない」より「ブエナじゃない」のほうがしっくりくる。
◆言い換えられない
「ブエナじゃない」は俺の精神活動に多大な影響を及ぼした。
ブエナガールというキャラクターはもはや関係なく、ブエナであるかどうかは単に俺が決定している。