もうなんだかネタ評ブログになってしまってる。それ以外の話も書きたいことはあるんだが。

前に書いた奴は以下。

◆ツートライブ

やっぱりそこまで面白くない。2025の優勝ネタと同じくらいの面白さは出せているが。根本的にボケも弱いしツッコミで伸ばせているということもない。題材と話の筋はとても良くて、別の芸人に書かせたらもっと面白いものが出来てくるであろうことは容易に想像がつく。

会話になってないのも気になるかも。周平魂の一人語りのように見え世知待っていて、しゃべくりのはずなのに掛け合いが出せていない。相互のリアクションの面白さとか話が発展していく様子が出せていない。ただ、ツッコミ側が話を誘導するような動きが透けて見えてもそれはそれで寒いのでいいバランスでやっていただきたい。

「めっちゃ船やん」というツッコミ一本でやろうとしすぎているし、最初のボケの一番おいしいところからツッコめていない。「船のおっちゃんと言ういうからには船に乗っているおっちゃんなのだろうと想定されたけど髪型のほうが船」というボケの面白味を引き出すツッコミが当然必要なところ、ニヤつきながら「えーw?」とか言ってるからしょうもない。テンポをある程度犠牲にしてでもちゃんとツッコんでから進まないと共感しづらいです。テンションも初めから高すぎてなんか嫌。

船への段階を序盤で上げすぎてるのも変。ふたつめでガソリン飲むのはもったいなくない?「船っぽい人」のリアリティを増してからドカンと船に持っていったほうがお得でしょ。あとどういう船なのかわからんとこある。大型船なのか小型船舶なのか。神戸の造船所って言われるとなんだか大型な感じないかな。船というものについてもっと勉強したほうがいいボケも出てくるんじゃなかろうか。

終盤、「トーマスの船バージョン」っていうツッコミ、いいんだけど出すタイミングがおかしすぎる。感覚が無いわ。横文字で言うとナンセンス。センスなし。「船のおっちゃんは船になりたくて船になっただと?」というツッコミのサイズ、表情、立ち居振る舞い、全部違う。ボケも違うっちゃ違うんだけど、ツッコミが本当に違いすぎてる。賑やかしの域に足を突っ込んでる。素材はいいんだけど調理が素人です。でも長くやってきただけあってちょっとだけ達者ではある。それがまた問題を気づきづらくしているように見えます。「わろてるやん」のところも芝居が臭すぎる。わざとらしすぎる。演技力がない。「感動させるんちゃうんか」という発言も違いすぎてる。そんな言葉がこの話の流れで出てくるはずがない。何目線なの?

足りてません。届いてません。真実味がありません。本当の嘘じゃなくて噓の噓だから噓くせーんだよ。平場のほうが面白いし料理考えてるときのほうが面白いです。それを反映しろ。自分でしゃべりに来てくれ。ちんぽを見せろ井上たかのり。

◆初戦

▼金属バット

ツートライブと比較し、やはり漫才巧者。いやいやいやを言いすぎてるという何でもないことや、ちょっとだけヨイショヨイショ言うことが隠れた掴みとして機能している。ネタにも、笑うつもりがなくても笑ってしまうボケツッコミの正しさがある。

鶏肉の解説がとりあえず面白いが、その面白さを単に繰り返すような逃げはせず話の筋と上手く絡めて幾度も面白さを引き出せている。声の大きさも間のプラスマイナスもベストのタイミングであって、ツートライブと比較して断然に聞いていて心地いい。

詳しいのが面白くていいんだけど、ホルモンについて詳しいところでそれぞれの胃が何番という話と歯ごたえ、脂の多さというところまで早口で話すこともできたかもしれない。あと砂肝が出てこないところが砂肝好きとしては砂肝と思った。友保のほうから車のメーカーを言うよりも、どこが軽を作っていて軽を作っていないところがどこか、EVとかバスとかトラックを作ってるところがどこなのかをバーッと言っちゃうほうがより詳しいかも。セリフの負担は偏っちゃうけど。

終わりの印象はいいんだか悪いんだかわからん。もうちょい上手いシャレのほうが邪魔にならなそうではある。

▼ヤング

「腎臓を失った人やん」はだいぶおもろい。次の「~る」が読めるという仕組みが面白く、次が予測できるんだけど予想通りのことが起こってなんだか面白い。予測させるだけの間をとってるようにも見える。

「ひる」って蛭のことかな。ちょっと分かんなくて気になった。わからないまま「私は」で突き通していってそういう意味かと理解できたけど、ちょい混乱するかも。

「ラ行全滅活用」は面白いんだけど、先に「ラ行全滅ー!」のほうを言ったほうが自然そう。オチは面白くて勢い良くて締りがあり良い。金属バットと14点の差があるかといえば微妙かも。安定して面白かったが瞬間最大風速で後れをとったか。

負けた後、悪魔との絡みが大変よかった。ようやっとる。感覚と判断力と度胸がある。柳の下の泥鰌を取りにいかずに別のアングルでツッコんだの素晴らしい。言葉選びが速くて適切。ロケとかでも十分活躍できそうな感じあります。

▼タモンズ

ボーイズラブでどうこうは、劇場媚びを感じました。世間の感覚とは少し違うラインだと思いますよ。

内容としては、だいぶシッカリしてる。フラットに知ってる知ってない別としてネタの内容が前よりもかなり見やすいし入りやすい。持ち味も出せている。演技力もある。

ボーイズラブに触れたせいでお腹を出すくだりが見づらくなってたのも気になるかな。そのあとの流れはよかったけど。

▼黒帯

プロレスやってるのがなんだかマイナスであるかのように言うのはすでにギリギリ炎上しそうなことになっちゃってるかな。

両方罰ゲームだけど別にかぶってもない。システムとして面白いが、笑わずに見ていられるかも。ほぉーとはなりますけども。完成度は高いし練習量がうかがえる。立ち居振る舞いもいい。けど言葉遊びと大喜利の面白さの枠に捕まってる部分が多い。

▼シャンプーハット

大根おろしを野菜ジュースと思って飲んでるのはだいぶ面白い。大根を入れ続けてるのも意味不明でおもろい。ノってノってちょっと一回やめて客のせいにするのは何度か見てるけど面白いし独自性がある。序盤ずっと面白いしテンポがいいしそりゃ拍手ももらえる。前はくだらなさが多すぎてバランス悪かった時期あったけど、だいぶちょうどいい。歳いったのも関係あるのかな。

発想がだいぶぶっ飛んでて、それをやりきる力量とか底知れなさがある。はぶはぶもこもこは笑わざるを得ない。

▼リニア

演技力がないかも。あと「赤貝 お母さん」はもったいなくない?単純な例でいえば「イクラ お母さん」であれば鮭とタイコおばさんでツッコめるじゃん。フジテレビだし。

Amazonで検索しようとするのも面白いし、リニアらしく逆転していく感じがよくできている題材。だけどカオスがなくて上がり切れてなかったかも。オチの伏線はちょっと上手すぎて邪魔かもね。

東野に「アホかお前」って言われてたのだいぶ面白かったけど、反応遅い。でもそのあとの「なーねー!楽しみ!」の返しは素晴らしかった。

▼ザ・パンチ

顔芸なのかもしれないけどまぁ、ギリギリあり得るのかもしれないレベルなので漫才の技だろうし笑ってしまう。温厚そうなのに急にぶっ叩いたりやれ豚ゴルァ!みたいに罵倒するのはメリハリ効いてていい。ムカつくキャラとしてやってるのでたまにちゃんとキレのある罵倒してくれるのは助かる。面白い。

ボケは単純で弱いと言えなくもないが提示の仕方がキモなので逆にバランスとしてよい。ツッコミの間に呆れや怒りや疲れが垣間見えるようにしてあって正しい。

▼トット

ちゃんとやり取りできていてブラックマヨネーズ的な漫才。難しいところをちゃんとうまくやれている。言い合いの中で互いに上手いところを突いて、そのためには隙を準備しておかないといけないんだけど飛躍もなく、わざとらしさも少なくて上手。ロジカル。

ロジカルだけど冷静と情熱が飛び交っていてドラマ性がある。

◆準決勝

▼タモンズ②

一本目よりもちゃんと面白いかも。難しいボケも処理が上手くなっている。ネタ内容も年相応で違和感ないし共感しやすく面白い。が、終盤失速したか?6分が長いのはわかるがアルコールのワンテーマで行き切って爆発させてほしいです個人的には。脱線っぽさが強くて別の話が始まった感があった。

点数下げたのは下ネタかな?悪くなかったけど嫌いな人はいるから。

▼金属バット②

思想強い系のボケは好き。今回はウケて良かったな。M-1の客よりTHE SECONDの客のほうが笑うのかもね。しばらく置いてから大声で昭和天皇のこと言ってたのもだいぶ面白かった。

一貫性があってボケを成長させられていて、知識の説明もうまく、ギリギリ笑いやすい。そして笑わせる方式が多く、強めたり早めたり溜めたりしているので偉い。オチも一本目と比べてだいぶ綺麗。ようやっとる。

タモンズの手柄だが、座って講評聴いてるのもだいぶおもろい。

▼リニア②

おでこに手を当てるボケ、回収しきれてないのでちょっと不穏。でも序盤の早い段階から持ち直して、逆転のところでしっかりとボルテージ引き上げられてる。途中で逆転するのはしてるんだがひとつめとは違う形になっていて嬉しい。

終盤もうひと展開あればよかったかも。オチでリーダーも担当してるみたいなところあったけど、その発想でいえば互いに何担当なのか探り合うみたいなことも考えられるかもしれない。

▼トット②

過剰な動き過剰な言葉過剰な表情だが演技力がある。互いの温度差もちょうどよく面白い。題材は引き続きとっつきやすいものだが、深堀りがうまく展開も作れていて、狂気や混乱も含められているため飽きずに見ていられる。

漫才で場を広く使うのは個人的に嫌なこと多いけど、そこも上手なので全然あり。でも国宝はつまらなすぎた。

全員平場でウケてるのはホント偉いな。凄いわ。

◆決勝戦

▼トット③

一回目のおらへんが面白くて、仕切り直したあとに同じ展開に進むことが読めてしまったところあるかも。展開読めることをするんなら時間使わずもっと高速に処理しないといけない気がします。

同じ終わらせ方を何回もやるのは時間の無駄かも。でもコントに入らずおらへんで終わらせたところはパターン見せられて面白かったし良い判断だった。コント入ってもいいことなかっただろう。

▼金属バット③

入りがやっぱうまいな。認知度もあるかもしれないけど客席が聞くモードに入ってることがわかるくらい聞かせられてる。が、さすがに勝ちに行ってないのが見えちゃったかな。全体の流れを知らないで俺という視聴者が賞レースで見る分には怖い。でもそこまで考えて見ちゃいけないものなのかも。

不穏ワード混ぜながらここまで聞かせて急激になぞなぞになる落差もすごいし面白かったんだが、やりすぎかもなー。斬新とも言い切れないし、捨てゲーだったのかな。期待に応えられるネタが無かった?というのは流石にないか?どうだったんだろ。番組巡りしたくなかったとか?

さやかの見せ算みたいなクソつまらないゴミネタではないんだが、いままで勝ち上がってきて負かしてきた芸人からしたら、それまで通りのネタをやってほしかったのではないか。芸人としては良いんだけども。

それに、もっと奇抜な決勝用の独善ネタを考えられたんじゃないかな。仕掛けが簡単すぎたのは気になった。みたところネタ時間が4分45秒だったんで、余った時間で例えばTHE SECOND 2026の反省会をネタ中にやって最後でゴミなぞかけしておあとをよろしくするくらいのことしてくれたら納得できてたかも。例えばだけど。

トットがやっぱちょい下げたんで、勝ちに行ってたら勝てたでしょうな。1が少ない気がしたのは会場の懐の広さか。1でいいといえば1でいいでしょアレは。いい意味で1。

◆結

んまーちょっとがっかりした感は否めない。金属バットの漫才ネタとして単体で見たらおもしれぇし、有りなんだが、それまで戦って負けた芸人がいますからね。トットが完璧なネタをしてくれりゃよかったんだけども、そう上手くもいかず。後攻を選らんだのも小憎らしい(こにくらしい)。まぁいいんだけどね。また来年。ファイナルに来られるだけネタが残っていたら。