SQL Serverを日々いじっている関係者各位よ。SQL Server Management Studio ではなく Azure Data Studio を使いましょう。
◆インストールページ
Releases | microsoft/azuredatastudio
あるいは
Azure Data Studio のダウンロードとインストール
◆Azure Data Studioを使う理由
Chromiumベースです。っていうかElectronベースっていうかVS Codeベースなんです。これだけでもう使う理由になるでしょう。
…ならない?なんて野郎だ。しょうがねぇ。説明してやる。
▼起動がはやい
だいぶはやい。
▼マルチカーソル
マルチカーソルいけます。VS Codeでできることが大抵できます。
例えば、WHERE id IN (~) とかでIDを並べたいときに、マルチカーソル機能があったら便利っすよね。SSMSでもShift + Altでマルチカーソルできるんだけど、ちょっと使いづらい。変なタイミングで解除されてしまったりするんです。
でもAzure Data Studioは賢め。さらに言えばシングルコーテーションとかダブルコーテーションとか括弧が「囲う文字」として認識されているから、文字選択状態で「’」を入力すると囲んでくれる。だからマルチカーソルで選択したIDどもをシングルコーテで囲むのが楽ですよねって。
▼保存いらず
SSMSで適当なクエリ書いた状態でアプリ落とそうとすると「保存しろや」って言われる。でもAzure Data Studioなら言われない。嬉しい。
適当なフォルダをワークスペースとして開けるから、それも便利。
プレビュー版だけど、Query Historyって拡張機能入れればクエリの履歴を参照できる。ただ、永続化してくれるわけじゃないしコピーもできないんで、それは不満だな。
▼コードスニペット
適当に「update」とか入力したら「sqlUpdateRows」ってのが出てくるんで、それをTabキーで選択しても良い。ただし、入力補完が効かない。コメント行にカーソル当たっちゃってるからっすね。Escapeでマルチカーソル解除してテーブル名のとこでCtrl + Spaceすりゃテーブル名候補は出てくる。
UPDATEに限らず、コードスニペットは色々だせるよ。自分でカスタマイズもできるし。
▼JSON出力とか
Save as JSONできる。Save as ExcelもSave as CSVもSave as XMLもできるよ。
でも小さいデータはいちいちセーブしたくないな。
「データどうなってんの?」って人に聞かれたときに、JSONで渡せるから相手も見やすかろうて。
▼Azure上のSQL Serverがみやすい
Azure Data Studio上でAzureにサインインしろ。
アカウントとかサブスクごとに階層を切ってくれるし、サブスクでフィルターをかけておくことだってできるよ。SQL DatabaseとSQL Serverでフォルダ切ってくれてるからそこも見やすい。
▼まとめられる
Server Groupっつって、サーバー群をまとめられる。プロジェクトごとにサーバーを分類できる。あるいは環境ごとにサーバーを分類できる。
SSMSは平たく並べることしかできないので怖い。
▼開発がお盛ん
いいことだ。アップデートもSSMSみたいに手動インストールしなくていいし。
microsoft / azuredatastudio | github
▼事故りづらい
ふいにテーブル名を変えちゃったりしなくて済む。SSMSは怖い。
◆よく知らねぇ機能
▼Notebooks
あのー。あれができるらしいよ。うん。
データが埋めてあるドキュメントを作るとかどうとか。刺さる人には刺さる機能だろう。
Azure Data Studio の Notebooks と SQL Server
Pythonくんのランタイムが必要らしいすね。
▼Dashboard
ダッシュボード。
▼ソース管理
なんかGit使えるみたいなんだが、ユースケースがよくわからん。
▼拡張機能
Ctrl + Shift + Xで拡張機能ひらける。なんやかんやあるよ。「Visual Studio IntelliCode」は入れておこう。Dacpacの拡張機能もある。あと「ja」って検索したら日本語化パックでてくるよ。
change-case拡張機能はないから、おとなしくVS Codeを開いて変換しよう。
◆質問コーナー
▼他のデータベース
Azure StorageとかCosmosは見られるんですか?
中央区 22歳 システムエンジニア
Azure StorageとかCosmosとかは見られないよ。いまんとこSQL Serverだけ。でもAzure Data Studioって言ってるくらいだし対応してきてもおかしくないね。
MySQLとかも今んとこ見られない。PostgreSQLの拡張機能はあるみたいだし、いずれできるようになるんだろう。
▼SQLCMD
SQLCMDいけますか?
千代田区 98歳 OL
いける。クエリエディタに「Enable SQLCMD」ってボタンあるからクリックしろ。
▼クエリプラン
実行計画みられんの?
豊島区 102歳 製造業
でるでる。
クエリプランを表示する | Azure Data Studio
▼SSDT
SQL Server Data Toolsの開発できます?
江東区 35歳 破戒僧
◆追記
やべぇなんかできるようになってそう。
SQL Database プロジェクトの拡張機能 (プレビュー)
SDK必要とかもろもろの使い方は記事を参照いただくとして、ちょっと機能たりてないかもね。Renameどうすんのこれ。
追記以上。
無理。MS Buildとかいるだろうし。っていうかSSDTは便利なんだけどもうそろそろ滅んで欲しい。今の時代ならもっと便利なもんを作れると思うんだが。頼むぜビルゲイツ。
◆結論
そういうこと。SSMSはテーブル名を間違って変えちゃいそうになったりで危ない。Azure Data Studioを使おう。そうしよう。
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