ヤバいもんを見つけてしまった。

withnews | 感動

本当に感動する。いちいち感動する。泣く。いや凄いわ。看板に偽りなし。打率で言ったら8割くらいの超強打者。

人が生きるという事、その、人生を選択するという事。そしてそれを全て飲み込んで流れていく社会の奔流。戦う人、受け入れる人。いずれにせよ前を向いていて素晴らしい。

「世界の為に何が出来るのか」ということを目一杯に考えてしまう人たち。その熱に、「理」に、善意に当てられてしまう人々。

時に垣間見える「悪事を働く人」の存在が、憎いじゃないんだけど「どうして…なぜだ…」という遣る瀬の無さ。

どこで、どのように「悲しいこと」が終わるのか。愛がどこで発生するのか。なぜ、何のために、誰の為に生きるのか。

嬉しさとか悲しさとか辛さとか、綺麗事ではないのだけど、ただ純粋な想いを感じる。

努めて泣かせに来ているわけではないだろうが、ごく何気ない一文がとても泣ける。サクサク読むことが出来ない。なぜなら当人の人生がかかった「実際」、そして記者のジャーナリズムだからだ。

なんかポエムみたいになった。

えーじゃあ3記事だけレビュー。3じゃすまないんだけど。

◆感動した奴

▼ぶたのぬいぐるみ

甘えない男の子に渡せなかったぬいぐるみ 27年後にかけた言葉

もぉぉぉおお泣く。

みんなで遊んでいる時の合間に、何げなく「何か欲しいものはない?」と聞いてみました。

 「ぶたのぬいぐるみ」

 (クマやネコならあるだろうけど……)

 でも、それは初めてわかった浩之君の欲しいもの。市内のショッピングセンターに走り探すと一つだけありました。

 「よかったあ」

 卒業式の日に渡すためその場で買いました。

泣くわもう。切実にもほどがある。愛がビシビシに伝わる。

浩之君は1年以上の放浪の末、児童福祉施設のあった森にたどり着きました。

 25年を経て、建物は古ぼけた姿で残っていました。しかし、そこはもう施設ではなく、2人の芸術家の住居になっていました。画家の高見乾司さん(70)と、染織家の横田康子さん(79)。2人は森に自生する草木を使って薬草茶や布を作り、生活していました。

 事情を話すと「しばらく泊まっていっては」と勧められました。

なんだろうこの奇跡的な温かさは。世界が人の思いで満ち溢れているものと錯覚しそうになる。

▼風の電話

「妻が生きてたらきっと寄付した」 3万人癒やした「風の電話」の今

いやぁ泣く。

  震災の2年前、庭師の佐々木格さんのいとこががんで死期が迫り、残される妻子と永遠につながるものを何か造れないか、と考えたのが始まり。

 いとこの他界後、佐々木さんは中古の電話ボックスと黒電話を調達し、1000坪以上ある英国風の自庭に設置しました。周囲を「メモリアルガーデン」として整え、完成したのが偶然にも、2011年3月の東日本大震災直後になりました。 
 佐々木さんは「これも天命か」と自然に任せようとも思いました。しかし、全国から訪問者はやみませんでした。「まだ必要とされているなら」と、腐食しないアルミ製の電話ボックスを探すことに。 

判断が温かい。周りの人もね。「正しいので同調するべき」という心根のまっすぐさよ。

記事自体は淡々と書かれているけど、関わる人の心情とか、風の電話を訪れる人の思いを考えると何とも言えない気持ちになる。

どこにも繋がっていない電話が必要かと問われれば「いらない」になってしまうんだけど、大切な人を失ったという悲しみの置き場として、その…うまく言えないわ。

そういうものがこの世界に在ってくれて良かったと思う。

▼5000円

セブンで突然、5千円札くれた人…被災地で生まれる”恩送り”

  男性の名前は、高下博美さん(62)。7月6日夜、自宅にいて山からの鉄砲水が壁を突き破り、腰まで水につまりながら必死で2階に逃げて助かった。 

  自宅は土砂で1.5メートル埋まり、翌日自衛隊に救出された。 
  高下さんは、付近にある友人宅に泊めてもらおうと連絡しようとしたが、携帯の充電が切れそうだった。

 セブンイレブンで充電器と電池を買い、残った充電で友人宅に電話し、これまでの苦労を泣きながら話していた。

 突然、高下さんの横から手が伸びて、右手をつかまれた。その手は握っていた手の指を1本1本開き、5000円札を握らせた。 

  驚いて横を見ると、そこには30歳代くらいの女性がいた。白いティーシャツでジーンズ姿、近所からちょっと買い物に来たような軽装だった。

 女性は言った。「これで元気を出してください」。横で事情を聞いていたようだった。

 高下さんは「こんなお金は、もらえんけえ」と返そうとしたが、女性は受け取らない。

 「今度は、あなたが人を助けてあげてください」と言い残して去った。追いかけたが、見失ったという。 
  今、高下さんは、女性から言われた「恩送り」をしている。

 遠方から自宅の土砂撤去に来てくれたボランティアを誘って食事をおごり、スーパー銭湯の回数券を渡したり。「作業で汚れただろう」と新しいTシャツを買い与えたりした。

 「もう一度会って、ちゃんとお礼を言いたい。そして、あなたの言うた通り、してますけえ、と報告したい」 

すべて金でどうこうできるとも思えないが、でも金を渡すしかなかっただろう。

自分に何の利益も生み出さない泣いてるオッサンに対して、自ら愛を作って渡せるのが人間というものだ。困っている誰かを捨て置かない人が、その時その場所にいてくれた事に感謝したく思う。

悪意、無関心、不寛容の波が寄せては返して大きくうねって何時かお前を飲み込むように、愛だって伝播する。誰かにしてもらって本当の本当に嬉しかったことがあったとして、それを自分だって誰かにしてあげたくなるでしょう。モノを得る以上に、その所持に別れを告げてまで人を救いたいと思うヒト由来の乳酸菌 心こそが世界を癒すんですよ。前頭葉から出てくる優しいキモチに耳を傾けることが大切なんです。わかるかねキミ。あっ寝て…起きてる?俺のはなし聞いてる?

◆感動しなかった奴

ありがとう高橋大輔 世界一のステップ、ファンは世界中追いかけた

びっくりするほどどうでもいい。ageも純粋に気持ち悪い。単なるファンがアイドル(偶像という意味)を色眼鏡で見ているだけ。記者が感動しただけじゃん。なにも取材してねぇし。このクソカスは何がしたいんだろう。他の感動記事読んでたらこんな駄文はとても載せられない。

音読できるこれ?読んでみ?気色が悪いぞ。

◆ちょっと思う事があったやつ

▼精神病院のカメラマン

「2回目の東京五輪も病院で」精神科病院「200カ所」撮影して見た現実

 精神科病院の長期入院や虐待といった問題は、しばしばメディアの批判の対象になってきました。一方で、殺人事件が起こると通院歴に触れる報道がなされることで、病院側には「精神疾患があったから殺人を起こしたというイメージを助長している」という不信感があるようです。このような関係からか、新聞記者の取材を受けてくれる精神科病院は少ないのが実情です。

いっぱい取材を受けて貰わないと、精神障害が広く一般に認知されない。精神障害について考える人が増えない。だから放置された精神障害者がまた凶悪犯罪を起こすんじゃねぇか。そしてもっと誤解が深くなる。それどん詰まりだよな。

▼ロヒンギャ難民キャンプの学校

難民の取材で訪れた学校、あちこちから日本語のあいさつが……

泣くのは泣くんだけど、そんなに日本の教育が優れているとも思えん。こと精神性で言ったら遥かに追い抜かれていると思う。文科省をどうにかしろ。

◆結論

高橋大輔のことがちょっと嫌いになったんだけど、どうしてくれんのこれ。