小学校から高校までで、プログラミングというものが必修となるらしい。よきかなよきかな。これでプログラマーがたくさん増えて日本のIT技術力は跳ね上がってGDPが急上昇の貧困解消で人口増加したらチョベリグ社会到来かつ快刀乱麻の抜山蓋世で仙才鬼才が千客万来して森羅万象バッチグーさ。
とはならないよね。
◆プログラミングについて教育する
そもそも、プログラミングはそう簡単に教えられるものではない。「プログラミングできる」にも段階があって、「技術者やってます」って自信満々に言ってるザコも多い。
プログラミングを学ぶと論理的思考が育つ…育つか?いや育つけど、そこまで到達できないと思うんだが。
「できます」感を醸し出してるひとでもホントにクソしょうもねぇコード書いちゃったりして給料もらってるのが日本のIT業界よ。プログラミングはそれなりに賢い大人でも脳ミソとろけるほど奥が深い。
それをおめー付け焼刃で教えられると思うのか。俺は思わない。プログラミングとか設計を人様に教えられるほどの人材が居たらどっかしらの案件に呑み込まれてるわ。
できてる風できてない人材が多い。IT技術では本当にこれが多い。いやできてねぇよお前。いままで何してたの。そんな感じのヤツが教育現場にも流入するぞ。
例えば現場にいたらデスクごと窓から放り投げて殺害するだけで禍根無く解決できるから楽だが、教育現場にはそういうピヨピヨしたヒヨコを諫めることのできる人間はいないはずだ。
◆日本国のシステム構築能力
ひくい。国のIT政策が悉くやらかしてるのを見れば一目瞭然だろう。情報は流出するし年金は消えるし土管に毒混ぜようとするし。国税局のe-taxは「IE11推奨」とか言い始めるし。ゴミの中のゴミ。
ITって?みたいなレベルの杜撰なシステムが作られ、「動いてるからいいじゃん?」みたいなノリで回されてる。
日本国にIT施策をやらせたらコケる。プログラミング教育も同じようにコケる。これは必定と言っていいんじゃないのか。国が介入したら間違いなくしょうもないことをする。国が主導する事業だが、いかに国を介入させないかという話になってくる。
警察はしょうもねーことで民間人しょっぴくし意味もわからないまま民間人しょっぴくし超絶優秀な技術者をしょっぴいて挙句殺すしホント終わってる。
国に限らず基本情報、応用情報の出題とかクソコードだしね。権威ある団体に技術力があるというのは幻想だった。
技術力のない国が国民に技術教えるなんてお笑い草だ。やらない方がマシ。
◆懸念
お遊びにしかならねぇと思うんだ。結果生成されるのはせいぜいTehuくんみてぇな精スプだぞ。
どんな人材が必要かって、つまりスマートフォンアプリ作れる人間じゃないんだよ。今足りていないのはシステムアーキテクト(つまり、なんかすごいひと)ガチ勢だ。ただ単純にシステム組めるヤツがいねぇから銀行も国も民間も7Payもガバガバなゴミを作ってる。
それを「GUIでプログラミングできるよ!」ってので子供を遊ばせたってしょうがなかろう。逆に「プログラミングやったことあります」って態度を醸成してしまう。
いうなれば医療を義務教育化するようなものだ。カドゥケウスで教育したところで「本当の医療」を学ぶことはできないし、逆に知ったかぶり知識で医者に歯向かう患者が増えるだけだ。意味ないよ。
「口内炎ですね。栄養をとって早く寝てください。」の診断ができる医師が一千万人いても心臓バイパス手術ができるわけじゃない。だったら大学に金をぶち込め。税金の無駄遣いだ。
システムうんぬんは置いておくにしても、プログラミングさえ満足に教えられないんじゃないかと激しく思う。HaskellとかLispらへんまでパラダイムをカバーしねぇだろ?単体テスト書くのか?やらねぇだろ。じゃあもうクソコードしか書けないって。例えばJavaScriptだけをいくら教え込んでもゴミはゴミよ。「単体テスト?義務教育ですよね」が増えてくれたらそれは非常に捗るが、やるかねそれを。
教育うけたって言っても「依存性注入?」「冪等性?」「参照透過性?」みたいな、知らないことばっかだろどうせ。でも現場が必要としているのはスタープレイヤーだ。ザコが何人いてもしょうがないんだ。少なくとも必修化で人材不足は解消しない。なぜならザコが寄り集まったところで生み出せるのは文殊の知恵どころかウンコだからだ。
その製造されたウンコは後年まで異臭を放ち続ける。優秀な人材の時間を奪う。悪ければ外部と連携してクソをまき散らす。残業をまき散らす。だったら選りすぐった優秀な人材を100人だけ作って放流してくれ。そっちの方がよっぽど助かる。義務教育化にかかる費用を100人に絞ってぶち込んでくれ。日本の未来の為に。
◆プログラミングよりも
英語を教育しろ。技術者は英語読めないとホントに困る。今後、もっと困る。ってか英語すら満足に教えられてねぇじゃん。プログラミングの方がよっぽど難しいぞ。
到底教えられないものに時間割くんじゃなくて、今あるものをまずちゃんとやれよ。地に足がついてねぇよ。イメージだけで動くなよ。
教えたいんなら、マネジメント手法とか開発手法を教えろ。プログラミングよりかつぶしが効くし、現場に発揮される効果も高いだろう。まずPMBOKとかでいいし、アジャイル開発手法だのでスクラムとかのアレをアレさせたりデザイン思考プロセスを学ばせたほうが何倍もいい。それは本当に社会が変わる。IT業界だけじゃない。「憲章もインセプションデッキも作ってないって、小卒ですか?(罵倒)」「え?レトロスペクティブとか義務教育ですけど…(呆れ)」って話ができる世界ならよかったなぁ(激怒)。
世の中の仕事はおおむねプロジェクトだ。その中にプログラミングを使ったプロジェクトがあるってだけ。だからプロジェクトマネジメントを先に義務教育化しろ。「覚えゲー」かつ「覚えたとおりにやれば概ね失敗しない」かつ「知っている人が増えれば増えるほど効果が高い」かつ「生きる力になる」かつ「回数こなすほど研ぎ澄まされる(子供のうちから実践&失敗できればアツい)」のがプロマネだ。これ以上義務教育に向いている題材があるだろうか(いやない)。一番大切な教科にもなりうる。
プログラミングは義務教育で扱うには深すぎる。
まず、クソ・プロジェクトマネージメントを駆逐しろ。次はシステム設計哲学を伸ばせ、そのあとプログラミングを教育しろ。ITは道具に過ぎない。優秀な技術者が筋の悪いマネジメントで潰れてんだよ。
◆学校教育もいいけど
介護問題とか育休制度とかどうにかしろよ。エンジニアの足かせをはずせ。そして国家公務エンジニア(造語)をアホほど高給取りにしろ。つっても優秀な新卒囲ってもしょうがねぇぞ。優秀な新卒イコール優秀なエンジニアじゃない。一番価値があるのは実務経験だ。民間のガチアーキマンを破格で雇え。使えないなら即座にクビにしろ。国家レベルでITの重要性を認識しろ。国がITの本当のポテンシャルを認識してないからこんなザマになってんだろうがよ。何も分かってない人間が分かってないまま普及させて何とする。ITひじかたが金に寄ってたかってウンコ製バベルを建設するだけだぞ。
◆結論
いやまぁ好きにすれば?でも税金かえして。ケーキとか買って食うから。
Atto
※あくまで私の意見です
プログラミング必修化は人材育成のためじゃないですよー。
一応「論理的思考」を養うためのものということです。
まぁ、英語を増やしたほうがいいと思いますけど…
今自分で物事の順序を考えられない子供が増えているらしいです。
だから、ここをこうする→そうするとここがかわる→だからここがこの数値になる→できた! ってするためにGUIを使うらしいですね。CUIなんて一部のマニアとかそういう仕事の人しか使わない…的な。