ガンダムGQuuuuuuX観たよ

機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト

ブログ書く感じが起こらなかったんで新年一発目の記事がこの時期になってしまった。あけおめ！

◆観に行くべき？

知らねぇっつってんだろ。気になるんなら観さらせ。そして面白くてもクソうんこでもブログを書くんだよ。

◆ガンダム

そんなにガンダム知らないかも。部分的に何か観ていた覚えはあるけど何だったのかわからない。ひとつ見始めると1シリーズ50話とかってヤバいことになる印象。

ぐくーーーくす？みたいなガンダムの映画が評判になっているらしいという話を聞いたため身近なガイジに照会したところ、OBAMAから勃起したという証言を得られたため、それは観に行かざるを得ない。HASEも観に行っていたらしくパンフを買っていた。AGOだけ観てなかったゆえAGOと行く。

OBAMA曰く、前提の知識がないと作品前半の意味意図が伝わり切らんゆえガンダムシリーズの最初らへんの劇場版三部作を観るべしということであった。2025年2月現在アマプラ等での配信がなく、U-NEXTしかないみたい。

劇場版 機動戦士ガンダム(アニメ / 1981) – 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル

このサイトのリンクにはアフィリエイトの類はない。

課金せずとも無料トライアルで観られるらしかったんでアカウントを作成し、日曜の夜に2本、月曜（祝日）の朝に2本観た。4本目は逆襲のシャアっていうやつ。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(アニメ / 1988) – 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル

▼感想

面白め。よく作ってある。前にテレビシリーズを最初から観ようとしてテンポ悪すぎて挫折したことがあったんだけど、劇場版は観ていられる。

• 劇場版ではやはり端折られてる部分が多々ありそうで、移動シーンが飛んだり心理描写が飛んでいたのかも。例えばミライがスレッガーにビンタイベントのみで惚れてるとかよくわかんねぇところはあった。マゾヒストなのか？マゾなのはいいとして、なんでスレッガーはミライのキスを逡巡ゼロで受け入れてたんだ？テレビシリーズではどうだったんだろ。
  • シャアがガルマをアレした理由も最初よくわからなかったんだが、それは後々分かった。
  • ララァのくだりが全体的になんだか唐突だったかも？
• 敵味方で善悪が分かれておらず、ジオン軍の高官もわりかし物分かりが良いし部下から信頼されていたりする。部下を喪えばしっかりと悲しむし粋な事もしてみせる。戦争ドラマ。
  • 戦争ドラマではあるけど、本当に細かいところは別に見せてない。ホワイトベースとかガンダムはどうやって補給、修理してたんだか少し気になった。表現されてもダレるだろうけど。
• モビルスーツの名前、武器の名前が強調されない。だからググりながら観ていた。情報戦をやってる感じがなくて、互いに相手のモビルスーツの名前も知らないのかも。ガンダムのパイロットの名前すらジオンにしばらく漏れてなかったわけだし。
• ガンタンクとガンキャノンが鬼強い。ポコポコ倒される量産機かと思ってた。
• アルテイシアさんがあそこまでの戦犯ムーブを頻発してたとは知らなかった。アルテイシアさんがクソガイジすぎてAGOと「は？」って言いながら観てた。なんやったんやアイツ。
  • シャアの逆襲まで含めて女性陣の行動がヤバくて恐ろしかった。クェスがキツすぎ。ほぼ操られてたみたいな説明がされてたし、しょうがなかったんだろうけど。
• 同じ曲が4、5回流れてたけど、あれはエンディングテーマとかだったんかな。
• 全体的にネットで有名な語録を多用しすぎていたんでイタい人が作ってたんだろうな。「こいつ…動くぞ！」とか「坊やだからさ」とか。「俺を踏み台にした！？」とか「ザクとは違うのだよザクとは！」とか。

◆GXuuuuuuX（ここからネタバレあり）

上野のTOHOシネマズに観に行った。祝日の14:00で9割くらい埋まってたかも。まだ人気なんすね。入場するときにデカいポストカードみたいなものを貰ったんだが、令和なキャラデザの女の子二人が書かれている。主人公なんだろう。

前情報としては、カラーとサンライズの協業で作られてるみたいなことしか俺は知らん。

▼前半

配給が東宝なんだな。三部作は松竹だったけど。

ガンダムのifストーリーをシャア軸でガッツリ尺とってやってて驚いたわ。新作だって聞いてたし、いま広くヒットしている映画がこういう内容なのかと。少なくともガンダムの劇場版を観ていないとifの何がどう違うのかって面白みがわからないしワクワクもしなくない？ガルマが生き延びてたりカムランが変なことしてたり。

ほんで作りこみも凄い。音も映像もカッチリとリファインしてる。っていうかこっからどうやって令和キャラデザ女の子ワールドに持っていくというのか。

▼後半

いろいろあって時は流れ、打って変わって絵的にも声質的にも急に現代日本アニメな世界になる。でその、ちゃんとキャラデザに即した迂闊な展開になっていったさ。勢いで無理な展開を何とかするのもいいんだけど、前半のシビアさとの落差がある。

• 謎の世界
  • 日本の都市部しか知らん人、世界史を学んでこなかった人、現実の世界の仕組みや相関を理解していない人の世界観で世界設定が作られている。
  • 作った人がそうであるということでは必ずしもなく、世間のマジョリティーの程度に照準を合わせて作っているのかもしれない。
  • つまりいびつを感じた。ガンダム世界の歴史とコロニー内の社会の状態が俺の中で結びつかないかも。イズマコロニーの建造物や家庭や資本やインフラやデバイスや意識がこんなに日本になるものだろうか？日本になるのは良いとして難民隔離地域があぁいう風に隣に発生し得るか？みたいな。深く考えるべきところじゃないんだろうけど。
• いまのところ魅力的ではないキャラクターたち。
  • 人物の厚みは夕方にやってる小中学生向けアニメに満たないくらいのもので、薄さゆえの行動でも肯定的に描かれている。ガンダムが若さを否定的に描いていたというわけではないけど、あの達観がなかった。
    • しかしガンダムはもともと夕方アニメなはずだよな。
  • キャラクターは見た目と声以外魅力ないと言っても差し支えないかも。可愛い女の子じゃなかったら作品は破綻する。いや破綻は言い過ぎたけど、まず見ていられない精度の筋書きになっていた。
  • バランス取れていたからいいんだけど、やはり前半との落差で粗が気になるわ。⛩で足を滑らせて抱き合った形になったシーンの浅すぎる百合ねっとり演出、虫唾が走りました。キショいんじゃ。百合をやるんなら真面目にやれ。
  • キャラデザが最近のポケモンっぽかった。けどシャフトみてぇな動きしてたしシャフ度してた。そしてエンドロールにシャフトって書かれてたわ。シャフト以外にも沢山の日本のアニメ会社が関わってて、ガチでジャパニメーション作ってんだなこれは。
• 映像と演出
  • 素晴らしかった。ようやっとる。
• 米津
  • なんかを作った時の話題性のために特に理由なくアサインされてくる、資本主義によって生み出された可哀そうなオルゴール。

これどう風呂敷畳むんやと思いながら観ていたら急に終わってビックリしました。この映画、これから放送するアニメの内容を編集した先行上映みたいなものなんだらしい。マジかよ。AGOは知ってたらしい。

◆総評

面白く作ってある。エンタメとして成功していると言って差し支えないと、それすら俺が言うまでもないくらい良く仕上がっている。ガンダムを求めているオッサンに向けて商売したって、娯楽が飽和している現代で商業的に成功できない。エヂカラが無いとそもそも観てもらえない。だからこの規模のIPで、ああいう予算でアニメ作るんならポップに、わかりやすく、誰でも食べられるように段取りすんのは当たり前だ。オタクを刺しにいくアニメ作ってられるほど世の中のスピード遅くないんすわ。私情は禁物よ。オッサンのためにこれ以上の損害は出させねぇ。悲しいけどこれ商業なのよね。

前後半で分けてオッサンと若者を両取りヘップバーンしにいくという戦略は面白いかも。前半だけ見て付いていかれない若者もいるし、後半だけ見てnot for meなオッサンもいるわけだし。どっちも巻き込めてるんじゃない？

カラーが関わってるって話で庵野もエンドロールに名前が出ていたが、後半は庵野って感じは全然無かった。ああはならない。前半のあの所業は極めて庵野っぽいけども、よくわからない。よくわからないながら音もカメラも言葉も動きも並べ方も、すべて説得力というか凄味（すごあじ）がありました。そしてどっちかっていうと俺は前半の内容をガッツリやったアニメを観たかったのかもしれない。だってオッサンであるゆえ。でもガンダムのデザインはなんか違ったっていうかピンと来なかったっていうか変というかゴミなので直して欲しい。顔が白一色なのと、あとトラテープを連想させる黄と黒の使い方が変。センスがない。

◆結

そういうことで。テレビアニメも…まぁ追うか一応。クラバもいいけど、だんだんとコアくして世界の深いところに引き込んでいってくれたら助かります。あとTVerで配信してくれな。