息子や娘に触られまくるのがいやな母親たちが一定数おるらしい。
スレッド(と呼ぶのか分らんが一連のやりとり)を読んだ感じ、なるほど苦しんでいるなと思った。逆に親に触られまくるのが嫌な子供もいるんだろうとも思う。
◆触りたさ
犬とか猫が「触られたくない」という感じの事を思っているんだろうなと連想した。触ると怒る動物や触られ放題の動物もいて、それは気質や経験の問題なんだろうよ。
俺の感覚として、別の生き物に触られたり触ったりするの好き。なにもなく単純に触れたい。だけど触り方はあろうと考える。
この母親たちの子供らに、人生の先輩として言いたい。生き物に触る時のコツというものがあるのだと。
▼チューニング
自分が今から触る相手に対してはハンドシェイクを事前に通す必要がある。
犬がいたとして、お前はそれに触りたいんだとする。どうするだろうか。犬の死角から急に頭をガシガシしてギュウギュウにするだろうか。
違うだろう。犬をなでる作法として、まず跪いて目線を合わし、手を低く低く差し出して匂いを嗅いでもらう必要がある。手は開いて上に向ける。握って突き出してはいけない。これは犬なで経験から自然に習得できることだ。
この段階で犬側の立場から考えると、まず得体の知れない霊長類であったお前の匂いを嗅ぐことで得体が知れるようになる。ちょっと安心する。表情が見えるので(犬はヒトの表情を認識する)怒っていないという事がわかる。跪いているので急激な動作をしないだろうと思える。
また、撫でられたくない犬はお前の手を嗅がないだろう。あるいは、匂いを嗅いだとしてもプイっと頭を背けるはずだ。そこから判断できれば犬に不快な思いをさせてしまう危険がなくなる。頭を背けた犬であっても、ニコニコしながらちょっと待てば近づいてきたりもする。犬にも撫でられる心の準備が必要なのかもしれない。
いや、俺のことを不憫に思ったんだろうか。それは切ないな。
とにかく準備が出来たなら胸をワシワシしたあとに頭をゴシゴシするなりすればいい。だが、はじめに差し出した手を犬がペロペロ舐めてきたんなら舐め終わるまで待たないといけない。それが作法。礼儀。
とにかく、犬様を撫でさせていただくのだという認識を持て。犬だから撫でられたいんだろうと考えるのは思い上がりだ。
▼清潔さ
その辺をベタベタ触ったり甘味でベチョベチョにした手で触られたくは無い。ベタベタの手で触るのはペンキを塗られるのと同じことだ。
他の生き物に触るという観点ではハンドクリームもよくない。
犬もお前の手を嗅いでお前のことを認識するわけだから、その手にチョコレートが付いているとチョコレート人間かよと思うだろう。だから、なによりも手を清潔に保ちなさい。
▼じわ触り
急激に、力ずくで触ってはならない。相手が拒否できる状態を保ちながら、ゆっくりとアプローチしろ。パワーで物事を為してはいけない。相手の尊厳、犬権(けんけん)を損なう行為だ。
触ってないふりもしてはいけない。触っているのだから。
強く触ってはならぬ。強く揉んではならぬ。やさしく触れていいですか?という雰囲気で触れ。
▼触り見極める
触っている時の相手のリアクションをよく見ること。触ってもいい部位と触ってはいけない部位がある。
大抵の犬は胸、顎下、おでこ、ふとももを触られることを好む。逆に、尻尾や耳を触られるのを嫌がる個体は多い。触ったときに犬の纏うオーラがどうなっているかを注視しろ。同じところを触りすぎるのも駄目。
お前の触りたい場所に触るんじゃない。相手が触られたいところに触るのだ。
犬によっては混ざり合いたいんじゃないかというくらい触られたがるのもいる。撫でられながらドリルみたいにグルグルと回転するようなやつ。そういうのは触りに触り倒せばいい。
▼相手に触らせる
触られるのが苦手な動物であっても、触るのは触ってきたりする。猫とか。そういう時はひたすらに待つことだ。タイミングを待つことしか出来ない。こっちおいで触ってもいいよオーラを猫に伝えることしかできない。
無理やりに触ることもできるが、相手から触ってもらえなくなる。つぎも無理やり触ることになる。それは不幸だ。
また、猫から許可を得られたからと言って調子に乗った触り方をしたら怒られるだろう。上質な触りエクスペリエンスを与えられたのなら、猫も「こいつなら」と触ってもらいに来る。
▼日頃の行い
「触るのを許可する」というのは「譲る」ということだ。相手に譲ってもらっているのだ。だから、その犬をぞんざいに扱っているんだとしたら撫でさせてもらえるとは思わない方がいいだろう。
◆触ってくる奴への対応策
なんか知らんが犬の話になったわ。
困っている母親たちがどうすればいいのかを、生き物に触りたい派の立場から考えてみよっか。
▼どうぶつを飼う
触られたくないんなら、別に触りごたえのある動物を飼えば良いんじゃねぇかな。アルパカとか。興味を持つかどうかは運ゲーになるけど。
触りたい欲求に特に意味は無くて、ただただ触りたいだけだ。だから、他の生き物がいたらそっちに向くんじゃないかね。という憶測。
触りたいって言うのは、つまり手持ち無沙汰なんです。何かに接触していると安心する。俺からしてみたら、抱き枕くれればそれを抱いて触りたい欲求を済ませることもできる。触ってくるホモガキには半ギレしながらクッションとかを押し付けてもいいのかも知れんな。
▼心頭滅却する
不快な状態って、心身の持ちようで越えられたりする。犬に顔を舐められるのが嫌なんだけど、脱力するとなんとなく耐えられるっていうか「あーーー舐められてるーーーー」って感じに思える。
撫でると舐め返してくる犬が居たな。撫でる手を止めると舐めるのも止まるのが面白かった。舐める条件とかパターンを色々実験出来て楽しかったし可愛かった。
うん。また犬の話になった。
▼こしょぐる
スレッドにも書いてあったけど、くすぐるのは良いかもしれない。
俺はくすぐられるのが嫌(というか耐えられない)だったんで、例えば触りに行ってくすぐり返されたら恐怖を覚えたかもしれない。
▼泣きまねする
子供は泣きまねに弱い。泣きまねに騙される。ただ、人の感情とかわかんない子供なら通じないだろうな。
▼男親にフォローさせる
母親当人に拒否されるのは子供にとってもつらいだろう。母親にも負担。だから男親が察してフォローするべきでは。責任を果たさねば。
でも「子供から触られるのがマジに嫌」とか普通は考えもしないだろうから、見過ごしてしまうだろう。急に「なんで止めてくれないの」ってキレられても困るでしょうね。
◆結論
そんな感じだと思いました。
犬を飼いたいなぁマジで。触り倒したい。
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