思っただけの話。
あるジャンルには複数の側面がありますよね。っていう。
◆画力
「ワンパンマン」っていう漫画があって、作画はクッソメタメタなんだけどすごく面白い。最近は画力もだんだん上がってきている。
同じ漫画家の書いてる「モブサイコ100」という漫画も面白い。
んで、画力がメタメタだったから「ちゃんとした作画つけようぜ」っつってアイシールド21の作画をしていた村田雄介が担当した。どういう経緯かは知らんが。
面白い原作と、作画力のすごい村田雄介が組んだら、最強の漫画ができると思うじゃないですか。
できないんですね。
それは、村田雄介に「漫画力」がないからだった。「何を読ませなければならないのか」「何を表現すれば面白いのか」「このキャラクターの魅力はなんなのか」っていう当て感がまるっきり無い。
ワンパンマン村田雄介作画版には、原作者の考えていないオリジナルシナリオがあった。ほんと絶望的につまらない。絵だけリッチ。クッソ無駄。格好良さも無い。貧困にもほどがある発想、展開。キャラの表情も全然生きてない。記号的。
それを読んで悲しくなった。いや、作画力があるだけマシなんだろうが、こうも書く漫画がつまらないのはちょっと残酷だなと思う。
◆歌唱力
歌のうまさ。そして、それとは別に「ボーカル力」があると思う。
歌唱力は確かにあるんだけど聴かせられない感じのバンドとかあるよね。だけど歌唱力だけでもズバ抜けてくるとそりゃ当然人を感動させることもできる。
でも、すげーファンがつくのはバンド力、ボーカル力のあるとこだと思うんだよね。
◆演奏力
「ギター力」がある。ギターだけで人を泣かすような布袋とか長渕がいるよね。演奏精度が幾ら高かったんだとしても、人の心を震わす事はできないように思う。ヨーヨーが超絶上手い人の動画見ても泣かないじゃん。
◆作画力
アニメ力がないと絵がきれいなだけのアニメになるだろ。演出力とも言えるかもしれんな。
◆国語力
国語力が高くても文章力がひくいと、読んでもらえない文章になる。つまんねーから。じゃあその国語力は無駄にならないか?
◆プログラミング力
システム構築力。画力とかとは違って、コーディングだけ極めるってことは不可能なんですけどね。まわりの色々を知ってないと普通のコードは書けない。
◆ゲーム
美少女キャラとか美男子キャラとか。
有名声優とか。適切に配置してあれば何のことも無いんだけど、それを売りにしているような節があって辛いよね。あと、アイデアだけで勝負しようとしてるゲームとか。無理でしょ。
ゲームとしてまとめることが出来ないんなら、たんなるミニゲームをし続けることになるっしょ?
◆結論
だから、例えば「画力を極める」と「漫画力を極める」は違う話ですよね。上に言及したものだけでなく、何もかもに通ずるところがあるんじゃないかなと思う。
そういう「総合力」の獲得は、例えば漫画だけ読んでいても不能であるように思う。漫画をいくら研究しても届かないと思う。色んなものを見て、触れて、感じないとダメですよね。
でも、やっぱ努力は必要ですわ。ギターの練習しないままに「心で弾くギター」とかほざいてると、説得力のないギターを弾くことになるだろ。それはダサいと思う。練習しようよって。
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