はじめて転職活動をしたので、貴様らに注意点とかを話す。
偉そうな文体になってるけど、これは元々「過去の自分に向けて」書いていたものであるから、そうなってしまった。すまんな。
◆転職者のスペック
理工系の大学をストレートで卒業し、新卒でシステム開発会社に入社。
3年と2カ月頑張った。キャリアアップを目論み、転職を決意。当時、っていうか今25歳。
2018年6月末で退社し、夏休みし、8月上旬から転職活動をした。
勤務地は東京。
◆転職する前にすること
この記事読んでる人にとっては「もう遅いわ」ってハナシかもしれんがしゃあない。諦めろ。
▼技術が好きか考える
技術に向き合ってますかという話だ。今回は25歳の転職である故、マネージメント能力よりも技術職としてのキャリアアップをしたいという動機が好まれるだろう。ごめん。嘘。知らない。すきにしろ。
技術って奥が深くて、どのくらい深いかっていうと、それは水深3メートルの温泉くらい深い。「あっうそっやべっ足つかねぇ!」ってくらい深い。「技術って深いよねーキャハ☆」くらいの認識だと面接官おじさんにはバレるわ。貴様の相手は酸いも甘いも噛み分けた歴戦のエンジニアぞ。
表面的な部分で技術職をやり過ごしてきてしまった人は、転職の難易度は少し上がるのかもしれぬ。マネージメントとかコンサルタントをメインとしている会社の方がいいのかもな(適当)。
プログラミングには向き不向きがあるのかもしれない。だけど、あんまりないとも思う。高校時代、俺は数学の時間がお昼寝タイムと化していた。だってつまらなかったから。でも、今は何となく自発的に図形やら関数の勉強をしたりしている。ある物事の勉強ができるかどうかは、「興味」に係っているのかもしれない。普通の先生って興味を持たせるような授業させてくれないじゃんね。
▼ひごろ勉強する
AzureのWeb AppsにWordPress載せたのがこのブログであるから、その話をしてみたり、当然その話だけじゃ弱いからサーバーだとか仮想マシンとかを立ててVue.jsとかFIDOとかをいじってみている話をした。スラドだとかPOSTDだとか雑多なIT系の記事を組んでいるサイトを見ていると知らねぇ技術の話が出てくるから、そこから興味を持つことが多かったな。
個人的に技術に興味を持ち、業務時間外でも技術を勉強しているかっていう所を重視している会社も多かった。そりゃそうだなと思う。だって「技術力を高めたいナリ」「キャリアアップしたいでやんす」とか言いながら自分で勉強してないってちょっと違うよね。…と考える人が多いのが技術畑なのだから。
技術の理解度っていうのは盛ることができないから、話すとやっぱバレるし、興味力(造語)とか積み重ねが重要だと思うよ。
少しハードル高いけど、勉強会に出るのもアピれる。俺は出たことないけど。
▼技術のブログを書く
技術が好きなら、勉強していることをアウトプットしたくなる。
ならない?なれ。
個人的に技術習得をする性質があるかどうかの指標になる。Qiitaで記事を書いていたり、GitHubのリポジトリやらコミットメントが煮だってたりするとかなりのアピールポイントになるだろう。自分でWebサービス飼ってたりしてたらそれも。
俺はこのブログで技術系の記事を書いていたから、それが多少なりのアピールになったと思う。際どい文言とか下ネタは修正を入れたけど。
▼技術書を読む
読め。俺は読む人だったからそこでアピールができた。
プログラミングの初心者のバイブルである「リーダブルコード」だとか、ちょっと深入りする「オブジェクト指向のこころ」であったり、マネジメントで言えば「人月の神話」とかを読んだ話をした。どれも面白い本っすよ。
上記の本は有名どころで、有名どころだから読んでおいた方がいいな。共通項がある相手に対して、人は少し心を開くことができる。有名じゃない本についてはその内容について軽ーく説明したりして関心を引いたりも可能だ。
技術書はクソ高いけど中古でも買えるんだから買って、そして読め。
▼作業の日記をつける
職務経歴書を書くにあたり重要。
俺は何となーく手帳に作業を書き込んでいたから、それを元に職務経歴書を書くことができた。俺の脳は忘却が得意であるので、手帳が無かったらもうちょっと手こずっていただろうさ。
使っていた手帳は見開き一カ月のタイプで、書き込める量は少なかったけど逆に書くのが億劫にならなくてよかった。
◆知ったこと
▼希望条件
自分が幸せになるための転職をしなければならない。
あるベンチャー系企業の面接で聞いた話だが、その会社の面接官は「上場の予定はありますか?」っていう質問をされたことがあるということだった。
俺にはその質問の意図も意味も解らなかったが、その人には「上場」が一つの価値なのかもしれないと思った。で、思うことは「自分の希望条件を見直すべき」ということだ。その面接の帰り道で、「俺も意味のない条件を希望してしまっているかもしれないな」と思った。
よくよく考えるべきだね。
▼会社は休む
8月はお盆である。そこで採用活動は滞る。土日も当然休んでいるわけだし、面接は平日の方が相手方も都合がいいだろう。
年末年始、お盆、GWに転職活動をすることになったら注意だ。
▼わりと落ちる
落ちる落ちる。死に覚えって感じがしたな。新卒採用でもそんな感じだったかも知れないけどそれはえーと忘れた。
書類でも落ちるし、面接でも落ちる。落ちるものは落ちる。いい感じの雰囲気で面接を終えたとしても落ちる。辛いし悔しいかもしれないけど会社にも会社の都合があるのだから、お前が優秀だったとしても採用できないこともあろう。面接官おじさんの面接力に依るところもある。
内定に至るまでの何もかもをひっくるめて、ひとえに縁(たにし)があるかどうかよ。
ってか求人数が1人とかだったらまず俺らみてぇな変態は雇われねぇわ。と思った方が精神衛生上いいと思うよ。
落ちるつもりでIKEA。もちろん受かるつもりでな(矛盾)。気合い入れろ。
そしてエントリーは多めにしろ。条件は緩めていけ。とりあえず面接受けてから、よからぬ会社だと思ったんなら内定辞退しろ。書類で落ちたと感じたんなら書類を見直せ。
ちょっと釈然としないけど、技術力とか折衝力よりも自分を売り込む能力が高いほうが採用され易いだろうから、そこを高めていかなきゃダメだよね。落ちるんなら、まだ自分を売る能力が低いんだろうよ。
▼いろんな会社がある
知ってたけど。でも改めて思うところがあったな。
まーみんな働いているわ。すごいよ。
求人票見て「微妙かな」と思った会社でも面接受けてみると印象変わったりする。色々な会社に色々な人がいて色々な人生を歩んできているのですよ。
それは凄いことだなと。感心したわ。世界は広い。
▼エージェント
転職するにあたり、エージェントなる仕組みを使うことができる。
俺がお世話になったのはレバテックキャリアという所だ。運ゲーかもしれないけど良いエージェントさんに当たったなと思う。求職者にもよるかもしれないから過度の期待をしてはいけない(戒め)。
判らないことは相談しろ。不安なことも相談しろ。恥ずかしいことではない。履歴書の書き方でも職務経歴書の書き方でも面接のポイントでもなんでも聞け。俺はそんなに聞かなかったけど。
「教えてくださいぃん」「ハァン困ってますぅ」って態度で聞けば快く応じてくれるだろう。「構うんじゃねぇ!オラァテメェー!」って態度はエージェントの人がかわいそうだよ。
あとLINEでやりとりした。ちょっとだけ抵抗あったけど、別にいいかとも思うわ。簡単便利だし、メールって糞だし。注意点として、求人票だのをzipで固めてLINEで送ってくるから「LINE連絡構わんよ」っていう人は事前にPC版のLINEをインストールしておいた方がいいと思う。
エージェントによるのかも知れんが、かなり遅い時間でも対応してくれたのが地味に嬉しいような申し訳ないような気がしたな。
▼履歴書と職務経歴書
手書きである必要は全くない。データで渡せる方が良いよ。証明写真もスーツである必要はない。また、証明写真は履歴書データに埋め込む必要はないみたいよ。紙で求められたら証明写真機で撮ったのを両面テープで貼っつければよろしい。
下記に紹介するのは、ある会社を受けた時に教わったテンプレート。わりと好き。ワードが無いといじれないから注意な。
・履歴書
https://mynavi-job20s.jp/userguide/resumedownload.html
・職務経歴書
https://doda.jp/guide/syokureki/resume/it02.html
ワードはPDF出力が可能であるから、PDFにしておけ。PDFにしておくとPrintSmash使ってコンビニ印刷できて便利。お世話になりました。
▼ビジネスカジュアル
服装は「ビジネスカジュアル」を指定される場合が多かった。俺の場合はスーツ面接の方が少なかったな。該当する服がないなら買おう。
▼退職まわり
・雇用保険
前職で雇用保険に入っていたんなら、離職票とか貰ってハローワーク行って手続きをしよう。条件あるけど再就職祝い金とかもらえたりするよ。詳しくはググれ。
・健康保険の任意継続
前職で加入していた健康保険を継続して受けることができる。詳しくはググれ。
◆面接でよく聞かれること
正直に答えてもしょうがない部分があるから、何を求められてるのかを採用担当者の立場からシミュレーションして、うまくやれ。
- 転職活動をするにあたっての企業選びの軸
→「金!暴力!SEX!」とか答えたら落ちると思う。多分。おちんぎんは言わば「内定の条件」であって、それを企業選びの軸にするのは難しいんじゃないのかな。年齢が若いならなおさら。金が軸だったとしても「自分の能力を生かすことができ、それが正当に評価されるなんちゃら。だからぼく頑張ゆ!」みたいな感じでオブラートに包まないといけないかなと思う。 - 転職理由。転職のきっかけとなったこと。
→「忙しくて辛くて」とかじゃなくてポジティブな、未来志向な理由を見つけてそこを掘り下げろ。と思うし、思ってたらエージェントにそう言われた。ネガティブな話は聞きたくないよね。ネガティブ思考な人を採用したらすぐに辞めちゃいそうだしね。俺はマジにキャリアアップ目的だったから素直にそのことを話した。 - 何社くらい受けているか
→なぞ。聞いてどうなるのだろうか?正解もわからんから、その時々で正直に答えておいた。 - 前に在職していた会社を選んだ理由
→きっかけと、内定受諾の判断に至った理由を話した。きっかけだけ話してもダメだろうね。 - なぜシステムエンジニアになったのか
→「何となく…」とかかもしれないけど、いい感じに考えろ。これからエンジニアを続けていくに当たってのモチベーションについて問われているんだろうな。「何となくだった。でも働いていくうちにキモチ良くなってきた。」とかでもいいのかもね。 - 個人的に技術を学んでいるか。なぜその技術を学んだか。
→技術好きかどうか。そりゃ技術好きな人を雇った方が得だよね。 - 将来どうなりたいのか(3,5,10年後のキャリア)
→「しょうらいのゆめ 8ねん10くみ たどころこうじ」じゃなくて「エンジニアとして」の話をしてる。これは最初のころ勘違いしてた。「なんかちげぇな」と気づいてから方向修正した。会社は大抵、プロジェクトマネジメントをする人間を集めていると思う。自分の年齢を鑑みて熟考しろ。 - 退社してから今まで何してたの?
→俺は完全に離職してから転職活動してたんで、こういった質問をされた。「普通に夏休みしてた」ってことと、「仕事をしながらだと平日に時間がとることが難しくて、ちゃんとした転職ができなさそうだよね」みたいな話をした。事実だし。
◆面接で役に立ったこと
- 技術者あるある
→それも、ちょっとだけ古い技術者あるある。面接官おじさんは歴戦の勇者であるゆえ、ウケるよ。 - 笑顔
→俺はハニカミ構造の顔をしているから、自然にはにかめてたと思う。厳しい顔してたら多分ダメだよ。ボソボソ話すのも早口で話すのも怖いよ。 - マナー
→重要なはず。面接官おじさんが部屋に入ってきたら椅子から立ち上がるだとか、(あまり貰えないけど)名刺の受け取り方だとか、相手が話しているときに口を挟まないだとか、そういう「あたりまえ」が抜けていることもあるかもしれないな。改めて基本を調べてみるのもいんじゃない。
あと、「直近の不採用事由」としてよく見たのが「受け答えが食い違う」ってやつ。なんとなくわかる。そういう技術者はいる。された質問の答えに収束するように会話をしような。ちょっと外れたところから話し始める時は「まず」だとか「最初に」みたいなワードで断って、そこから答えに進めていけばいいと思う。長話も禁物やね。
◆ありがたい面接
▼疎通確認
pingを飛ばしてくれる。
転職活動をしたのが夏場であったから、「暑かったでしょう」だの「雨降ってました?」だのっていうありがちな意思疎通はありがたい。
弱い立場の人間から世間話は開始し難いから、面接官からしてけろ。
無言で放置されると微妙に困るね。
▼資料
パワポの資料を見せてもらったり、印刷した資料を頂けると嬉しい。貰えないと何となくさみしいような気がするし、ずうっと目を見ながら話さなければならなくなる。目を見て話すのが得意な俺ではあるが、相手に圧を与えてしまってはいないかと心配になったりもする。
▼ほめて通す
面接通さないつもりなら褒めすぎないこと。通すつもりなら褒めること。
▼レスポンスが早い
落とすんならなるべく早く落とせ。通すんならなるべく早く通せ。
プログラミングでもそうだろ。
◆結果
希望にマッチしまくった超絶いい会社に就職することが出来たし、面接を担当していただいた方に引き合いを貰って超絶いい案件にアサインされた。いうなればウルトラレアとか★5とか、そんなん。
これは縁としか言えない。もしも就職活動前の俺がこの記事を見て、序盤からマシな態度でいられたのなら別の会社から内定をもらって就職していたかもしれない。
最終的に決まった会社の内容としては
- 完全自社開発のSIer
- IaaSだのPaaSだのSaaSだの(Azure)を使用したシステム開発
- OSSを利用した開発
- モダンな開発手法
- スクラム開発
- Gitでのコード管理
- 継続的インテグレーション(Azure DevOpsを使い倒している)
- Webフロントエンド技術(Vue.jsが良かったけど、いまの案件はReact.js)
- 最新技術のキャッチアップ
- 顧客に対する提案力が高い
- 新宿駅から徒歩10分
- 電車一本(15分ほど)
- 通勤で少し歩きたいと思っている
- 裁量労働制(いまは違うけど)
- だいたい11時に出勤すればよい
- トイレがのキャパが小さい(不満)
- コーヒー飲み放題。ミネラルウォーターとか緑茶とか飲み放題。
- 机ひろい
- 書籍購入補助
- 各種保険完備
って感じ。マジでオアシス的な会社だ。
なんで今の会社を見つけられたのか、なんでこの会社が俺を見つけてくれたのかは分からない。
◆結論
どうにでもなるんだから、がんばれ。
質問とかあるんならコメントしてくれればいいよ。
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